神戸・三宮の老舗自転車店「ヤマダサイクルセンター」(神戸市中央区三宮町1、TEL 078-331-2712)が11月22日、リニューアルオープンした。
戦前、自転車部品卸業として創業した同店。1945(昭和20)年の神戸大空襲で創業に関する資料などが焼失したが、昭和20年代に競輪で使う自転車の整備などを行った際の許可証や徳川宗家16代当主・德川家達(1863~1940)から贈られたという「信為萬事本 為山田君」と書かれた掛け軸が残っている。戦後、神戸市役所向かいから現在の場所に移転。その後、卸業から小売店へ転向した。
5代目店主の山田悦生(えっせい)さん(23)が切り盛りする同店の店舗面積は112.47平方メートル。内装は清潔感のある白を基調に、ぬくもりあるレンガ調のデザインも取り入れ明るい店内に仕上げた。店内奥には自転車のメンテナンスを行う工房も新設し、専門スタッフがパーツの組み替えからシティーバイクのパンク修理まで対応する。
店内には、本格的なロードバイクから街乗り自転車まで常時120台以上をそろえ、ライトなどの小物や自転車パーツなども用意。「Bianchi(ビアンキ)」「BMC」「LOOK」「RALEIGH(ラレー)」「GIOS(ジオス)」「basso(バッソ)」「felt(フェルト)」などのブランドを取り扱う。
「今回の改装でスポーツバイクの展示台数を増やせるようにレイアウトを変えた。老舗店にこだわらず、自分のカラーを出していきたい」と山田さん。「当店で購入いただいた自転車は永久的に無料点検させていただいているので安心してご利用いただければ」とも。
営業時間は10時30分~20時。水曜定休。