神戸・三宮のセンタープラザ(神戸市中央区三宮町2)2階マゼラン広場前で現在、「デザイン×(KAKE)軸展」が開催されている。
グラフィックデザイナーやイラストレーター、アートディレクターによる掛け軸のデザイン展。主催する日本グラフィックデザイナー協会兵庫支部が所属デザイナーや地元企業とのコラボレーションにより開く。同協会の会員18人と非会員14人がそれぞれ1点を出展。来場客数は1000人を目標に掲げる。
「年賀」をテーマにした同展だが、どう捉え表現するかは参加するデザイナー任せ。年賀状を意識した作品や、掛け軸となった時の状態を意識した作品などさまざまだ。おせち料理や2014年の干支(えと)である午(うま)、おみくじなどモチーフも多様。日本の伝統技術である表装と印刷技術でグラフィックデザインを掛け軸へ仕上げた。
普段は通路として使われている場所に強化ダンボールを「×(かける)」の形に配置、見せ方にもこだわった。出展者の中野真希さんは「最初は強化ダンボールを蛇腹型に配置することを考えていたが、回遊性の向上と展名をかけてこの形状にした。お越しになった方には自由に見ていただきたい」と話す。
出展者の椙本容司さんは「想像していたよりいいものができた。展示前の状態では通路がとても広く感じたので、場が持つのか心配していたが、それぞれの個性が出ていていい展示になったのでは。これが好き、あれが好きなどと言いながらゆっくり見ていってほしい」と笑顔を見せる。
観覧無料。今月15日まで(最終日は19時まで)。