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神戸の「農業高校レストラン」が1周年-卒業生が出店、学生共作レシピも

片岡慎悟店長と「食を科学する研究チーム」のメンバー

片岡慎悟店長と「食を科学する研究チーム」のメンバー

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 神戸駅近くの居酒屋「農業高校レストラン」(神戸市中央区多聞通1、TEL 078-341-7377)が4月18日で1周年を迎える。

「県農玉子でTKG(卵かけご飯)」(486円)

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 木目を基調とした店内には、兵庫県立農業高等学校(加古川市)の活動紹介や実際に使われている教科書、生徒が栽培した野菜・県農牛乳・手作りのマスコットなどを展示。温かみのあるほっこりとくつろげる空間を演出する。

 同校の卒業生でもあるオーナーの北原拓将さんは「学校と地域とがつながってできるおいしい食」をコンセプトに、「母校の素晴らしい食材を多くの人に知ってもらい、兵庫県下の農業高校をはじめ地元のJA、契約農家など兵庫県産にこだわった食材を使用した飲食店」を出店するのが夢だったという。

 同校食品科学科の「食を科学する研究チーム」の生徒と共にレシピを考案した「トマトチキンカリー」(810円)は、農林水産省が食料自給率向上のための取り組みを行っている優れた団体に贈る「2013年フード・アクション・ニッポン・アワード」を受賞。今後は栽培した米から作る米粉を使った明石焼きも期間限定で提供する。

 ランチメニューは「県農御膳」「豊岡・出石そば定食」(以上900円)、「学校食材&兵庫県産たっぷりお野菜定食」(1,050円)。コースメニューは「お野菜たっぷりコース」(2,500円)、「学校食材と兵庫県食材コース」(3,000円)、「地産地消お野菜せいろ蒸しコース」(3,500円)などを提供する。単品は「春菊と新玉葱(たまねぎ)のサラダ」「生徒がリアカーで売り歩く大根でホクホク大根の竜田揚げ」(以上702円)、「加古川・オクノ玉子でTKG(卵かけご飯)」(540円)などを用意する。

 ドリンクはビール(540円)、同校卒業生の蔵元杜氏(とうじ)が作る純米酒「盛典(せいてん)」、播磨伝統の純米生酒「倭小槌(やまとこづち)」(以上グラス=702円、1合=864円)などを取りそろえる。

 同店の片岡慎悟店長は「オープンから多くの方々に支えられて1周年を迎えることができた。今後もお客さまに喜んでいただけるよう努力していきたい」と笑顔で話す。

 営業時間は、ランチ=11時~14時、ディナー=17時~24時(日曜は23時まで)。1周年を迎える今月18日は、来店客に地場野菜の無料配布を行う。

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