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神戸で音楽の混浴「きゃっぷおんせん」最終回-来場者との風呂おけセッションも

発起人のHirosさん(前列右)、下田展久さん(前列中)、タブラーの奏者(後列4人)など

発起人のHirosさん(前列右)、下田展久さん(前列中)、タブラーの奏者(後列4人)など

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 神戸・新港第4突堤Q2上屋内の「CAP CLUB Q2」(神戸市中央区新港町)で11月30日、音楽の混浴「第3回きゃっぷおんせん~CAP音泉 最終回」が行われた。主催は「C.A.P.(特定非営利活動法人 芸術と計画会議)」(山本通3)。

来場者が風呂おけで「フロオーケストラ」に参加

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 インド音楽研究家でバーンスリー奏者のHirosこと中川博志さんが発起人となり、インドの代表的打楽器であるタブラーとさまざまなジャンルの音楽家がコラボを行う同イベント。2013年11月、Hirosさんの声掛けで「異分野セッション=音楽の混浴」が始まり、今回最終回を迎えた。

 今回もタブラーの奏者4人に加え、バーンスリー、イーリアンパイプス、テルミン、尺八、和太鼓、バイオリン、クラリネット、バンジョー、ギター、電子楽器、パーカッション、コンピューター、歌など、アーティスト20人がそれぞれの音楽スタイルをベースにセッションを繰り広げた。

 出演は、同会場から誕生したユニット「Q2ペリカンズ」、電子音楽家の石上和也さんやタブラー奏者全員らによるユニット、インドの笛・和太鼓・テルミン・ギター・エレキベースでインドのラーガを演奏するユニット、イーリアンパイプスのアイリッシュな響きにテルミン・電子音・ダンスを絡めて自由即興を行うユニットなど。これまでも来場者から「楽しかった。できれば一緒に演奏したい」という要望が多く、今回は声と打楽器を使ったワークショップを開催。予約者には特製風呂おけを進呈し、最後の全員セッションでは来場者もおけをたたいて「フロオーケストラ」に参加した。会場からは終始笑い声が聞こえ、和やかな雰囲気でファイナルを終えた。

 同イベント制作担当の下田展久さんは「演奏する人がいて、聴く人がいて、双方が分かれている状況が多いと思うが、このイベントは会場が一体となってみんなで音楽を作っていくという本当に楽しいプログラムになったと思う。場所の制約などあってなかなかできないことだが、この会場はとても広く海の上なので好都合だった。ファイナルを迎えたが、回を重ねるごとにみんなの気持ちが通って楽しみ方が分かってきたようだった。やってみて本当に良かった」と話す。「普段一緒にセッションしないような音楽家同士が一緒にできるこの機会を演奏者も楽しんでくれたようだった」とも。

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