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兵庫県立美術館で「ホドラー展」-日本・スイス国交樹立150周年で

兵庫県立美術館で開催されている「フェルディナント・ホドラー展」の様子

兵庫県立美術館で開催されている「フェルディナント・ホドラー展」の様子

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 兵庫県立美術館(神戸市中央区脇浜海岸通1、TEL 078-262-0901)で1月24日、日本・スイス国交樹立150周年記念「フェルディナント・ホドラー展」が始まった。

会場の様子

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 スイスを代表する画家・フェルディナント・ホドラー(1853~1918)の作品は、日本でも1910(明治43)年ごろから雑誌などで紹介され、大原美術館(岡山)に収蔵されるなど早くから広く愛されてきた。同展は、1864年に日本とスイスとの間で修好通商条約が結ばれてから150年を記念して、スイス大使館と首都ベルンにあるベルン美術館の全面的な協力を得て、国内では約40年ぶりに開くもので日本初公開となる大作も出品される過去最大規模の回顧展。スイス国内の美術館と個人が所蔵するホドラーの代表的な油彩画、素描などを合わせ総出品点数約90点で展観する。

 会場は、「光のほうへ-初期の風景画」「暗鬱(あんうつ)な世紀末?-象徴主義者の自覚」「リズムの絵画へ-踊る身体、動く感情」「変幻するアルプス-風景の抽象化」「リズムの空間化-壁画装飾プロジェクト」「無限へのまなざし-終わらないリズムの夢」「終わりのとき-晩年の作品群」の7つの章で構成。「昼III」のほか、「オイリュトミー」「感情III」「恍惚(こうこつ)とした女」「ミューレンから見たユングフラウ山」「木を伐(き)る人」「白鳥のいるレマン湖とモンブラン」などの作品を紹介する。

 音声ガイド(520円)のナビゲーターは俳優の石丸謙二郎さんが務める。会期中、2月14日(13時30分~14時)=「ホドラー展おやこ解説会」、3月7日(10時30分~15時30分)=子どもイベント「おやこでパラレル!ポーズとリズム」、3月8日(14時~15時30分)=記念講演会「リズムが求められるとき-フェルディナント・ホドラーと同時代の芸術思想」なども予定。

 23日に行われた開会式では、蓑豊館長をはじめ、金澤和夫兵庫県副知事、ベルン美術館館長のマティアス・フレーナーさんらがテープカットを行った。

 フレーナーさんは「ホドラーの作品は非常に傷つきやすく脆弱(ぜいじゃく)であるという特徴がある。大きな作品をスイスから持ってくるのは非常に難しい状況だったが、関係者の皆さまの協力を得て今回日本で開催することができた。スイスの素晴らしいアーティストの魅力をぜひご覧いただければ」と話す。

 開館時間は10時~18時(金曜・土曜は20時まで)。月曜休館。入場料は、一般=1,400円、大学生=1,000円、高校生・65歳以上=700円、中学生以下無料。4月5日まで。

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