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無料音楽フェス「カミングコウベ」、クラウドファンディングで資金募り開催

「COMIN’KOBE15(カミングコウベ)」の9会場には約3万5000人の観客が足を運んだ

「COMIN’KOBE15(カミングコウベ)」の9会場には約3万5000人の観客が足を運んだ

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 神戸ポートアイランドのワールド記念ホール(神戸市中央区港島中町6)と神戸国際展示場(同)で4月29日、無料音楽フェス「COMIN’KOBE15(カミングコウベ)」が開催された。

チャリティーリストバンドと募金の様子

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 2005年に神戸市がテーマとして掲げていた「震災10年 神戸からの発信」に基づき神戸の活性化を目指して開催された野外チャリティーライブ「GOING KOBE」が前身。その後、同じ名称で5年間開催され、震災から15年目に「COMIN’KOBE」に変更された。 阪神・淡路大震災を風化させず語り継ぎ、神戸からの恩返しとして被災地支援を行い、神戸の魅力を伝える事を最大のテーマに掲げる。

 今年で11回目を迎える同フェスだったが、会場を提供していた大学が新入生募集停止となったため再検討が必要に。新たに会場として確保した神戸国際展示場を借りるため、会場費をはじめ、警備費、整備員費用、保険料、バリケードやゴミ処理費など総額5,000万円と例年より多い費用が必要となった。3,000万円はスポンサー協賛金とグッズ収益で対応するが、残り2,000万円についてはめどが立たなかったためクラウドファンディングで資金を調達。史上最大の支援者数1232人が賛同し、目標金額113%の2279万4,000円を達成し無事開催にこぎ着けた。

 当日はワールド記念ホール、神戸国際展示場1~3号館の4会場のほか、3号館駐車場、市民広場、三宮の「ミント神戸ステージ」「SOGO STAGE」など9会場で総勢123組のアーティストがライブを展開。約3万5000人の観客が公演に足を運んだ。

 今回、同フェスを存続させるために白田和茂さん(bradshaw)と道田さんが発起人となってクラウドファンディングのブース券を支援。「カミングコウべ迷子バンドマンセンター」と題した定員10人の小さなブースを新設し、25組のアーティストがミニライブをノンストップで展開した。

 白田さんは「これまでずっと出演させていただき世話になっていたイベントの存続が危ういと聞き、少しでも貢献できればと企画した。ちょうど50万円の支援で飲食ブースが出店できるということだったので、ミュージシャン仲間に声を掛け2万2,000円ずつ集金。集まった55万円で手作りのブースを設けた。常に入場規制がかかっている会場にすると面白いかなと思い、定員10人に設定。おかげさまでオープンからずっと入場規制状態が続いている(笑)」と笑顔で話した。

 会場で販売されたチャリティーリストバンド(500円)は約5000本を売り上げ、チャリティー募金金額は約740万円(5月1日集計現在)に達している。

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