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兵庫県立美術館で「天野喜孝展」 タツノコプロ作品やFFシリーズなどイラスト展示

タツノコプロ作品や「ファイナルファンタジー」などで知られるアーティスト・天野喜孝さん

タツノコプロ作品や「ファイナルファンタジー」などで知られるアーティスト・天野喜孝さん

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 兵庫県立美術館(神戸市中央区脇浜海岸通1、TEL 078-262-0901)ギャラリー棟3階で6月27日、大回顧展「天野喜孝展 想像を超えた世界」が始まった。

FFシリーズのパッケージイラストなど展示

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 タツノコプロ作品や「ファイナルファンタジー」などで知られるアーティスト・天野喜孝さんの描く絵画やデザイン画など約200点を一挙に公開する同展。これまでの活動軌跡、初期から最新作までを体系的にまとめた、国内の公立美術館では初めての本格的な展覧会となる。

 天野さんは1952(昭和27)年静岡市生まれ。1967(昭和42)年にアニメーション製作会社タツノコプロダクションに入社し、「ガッチャマン」や「タイムボカン」など人気アニメのキャラクターデザインを手掛ける。独立後の1987(昭和62)年よりゲーム「ファイナルファンタジー」のキャラクターデザインを担当。小説「グイン・サーガ」シリーズの装丁画や舞台美術など、幅広いジャンルで多くの人に知られる作品を手掛け続けている。2014年には日本テレビ「24時間テレビ」のオリジナルTシャツのデザインも担当した。

 天野さんは活躍の場を世界に広げ、ファインアートの作家として多くの作品を描き、パリ、ニューヨーク、ドイツなどで個展を開催。画家としていくつかの賞を受賞するなど、芸術家としての高い評価を得ている。表現手法が多様化していく中、ポップアートやアニメなど、サブカルチャー的な表現とファインアートの境界線が無くなりつつあり、その象徴的なアーティストの代表でもある天野さん。日本ではキャラクターデザイナーとしての評価が高いこともあり、画家として公立美術館での本格的な展覧会はこれまで行われていなかった。

 26日に行われた開会式では天野さんをはじめ、同館の蓑豊館長、主催者らがテープカットを行った。天野さんは「子どものころに見た絵を大人になった皆さんが見ることで当時にタイムスリップしていただければ。子どものころを思い出すことで原点に返り、『頑張ろう』という気持ちになってもらえればすごく意味のある展覧会になると思う」と話した。

 開館時間は10時~18時(最終日は15時閉館)。月曜休館(祝日の場合は翌日)。入場料は、一般=1,200円、大学生=1,000円、高校生・65歳以上=600円、中学生以下無料。8月30日まで。

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