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神戸の老舗帽子店「マキシン」がミラノ万博・制帽製作 県内「いいね!」大賞も

老舗帽子専門店「マキシン(maxim)」取締役の渡邊江美さん

老舗帽子専門店「マキシン(maxim)」取締役の渡邊江美さん

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 神戸にある創業75周年の老舗帽子専門店「マキシン(maxim)」(神戸市中央区北長狭通2、TEL 078-331-6711)が「2015年ミラノ国際博覧会 日本館(EXPO Milano 2015 Japan Pavilion)」のアテンダント制帽を製作した。

ミラノ国際博覧会 日本館

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 現在、伊ミラノで開かれている同博覧会。「地球に食料を、生命にエネルギーを」をテーマに148カ国・地域・国際機関が参加している(2015年1月発表)。想定入場者数約2000万人のイベントで10月31日までの184日間開催。同社は日本館アテンダントの女性2タイプ、男性1タイプの制帽を担当した。

 トアロードに本店を構える同店は、日本にまだなじみのなかった復活祭に、イースターハットをウインドーに飾り、帽子のファッションショーも先駆けて開催するなどハイカラ文化の一翼を担ってきた。マキシン神戸アトリエで生み出されるさまざまなフォルムの帽子はそれぞれの帽子職人による数々の工程全てにおいて手作業にて仕上げられている。店名は、ラテン語で「最高・最上」を意味する「Maximum」に由来。創業者・渡邊利武さんの帽子作りへのこだわりであった「最上の技術を持つこと、最高の素材を取りそろえること、お客さまに最大のホスピタリティを尽くす」を具現化した。

 これまでに全日本空輸(ANA)、日本航空(JAL)、東日本旅客鉄道(JR東日本)、西日本旅客鉄道(JR西日本)などの企業制帽のほか、1984(昭和59)年ロサンゼルス五輪、1996年アトランタ五輪、2000年シドニー五輪などの日本選手団制帽を製作。博覧会で使われる制帽も多く手掛けており、中でも1970(昭和45)年大阪万国博覧会のサービスアテンダント制帽は万博を記念した松下館の「タイム・カプセルEXPO’70」の収蔵品となる「文化遺産」に選ばれた。

 6月25日には、県内商店街に立地する個性あふれる優良店舗を対象とした「第1回 ひょうごいいね!お店表彰」の最優秀賞の大賞(知事賞)も受賞している。

 同社営業統括部長の柳憲司さんは「和食がユネスコ無形文化遺産に登録され、日本の繊細な技術や伝統的な食文化が世界的に注目されている。今回、ファッション都市・ミラノでの開催かつ食をテーマにした万博の制帽を担当させていただいたことで、日本人のきちょうめんさや細やかさを製作技術の中でPRできれば」と話す。

 営業時間は10時~18時。水曜定休。

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