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神戸の「ロッコーマン」先代社長像修復へ 20周年で現社長と対面

修復作業中の2階部分外観に設けられた先代社長像

修復作業中の2階部分外観に設けられた先代社長像

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 神戸・トアウエストの弦楽器専門店「ロッコーマン」本社ビル(神戸市中央区下山手通3、TEL 078-333-9000)で11月6日、2階部分の外観に設けられた先代社長像の修復作業が初めて行われた。

先代社長像と間近で対面した城戸將太郎社長

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 1971(昭和46)年、元町通1丁目にオープンし、1995年11月24日に現在の場所へ移転した同店。正面玄関前のギター職人が作ったという白い大きなギターと窓からのぞき込むように設けたバイオリンを持つ先代社長像が目を引く。先代社長像は、2012年2月に亡くなった城戸將吉さんが60代の時に作られたもの。肌の色や毛髪などリアルに再現されており、薄明かりでライトアップされている像を見て驚いた通行人が悲鳴を上げたり、卵などを投げつけたりすることもあったという。

 先代社長像は高所にあるため、これまでに一度も清掃や修復などが行われておらず、今月の移転20周年を期に劣化部分などの点検作業を行うことになった。

 当日は高所作業車を手配。現在の社長である城戸將太郎さんがバスケットに乗り込み、20年ぶりに先代社長像と間近で対面した。ちょうど設置した年、同社に入社したという城戸社長。当時の様子はほとんど覚えておらず、像が手に持っているバイオリンと着用しているデニムのエプロンが本物だったことを知って驚く。オールバックにしていると思われていた髪が実はロングヘアで、後ろに束ねていたことも新たに分かった。

 修理する予定だったバイオリンは劣化が激しかったため、新品と交換。像の清掃も行い、陥没していた左手の親指部分は補強し、これ以上の劣化を防ぐようにした。2つあるうちの1つが切れていたライトアップ用の電球も交換。作業は薄暗くなる前に無事終了した。

 城戸社長は「ずっと気になっていたが、20周年を期にメンテナンスすることにした。傷んでいる部分や新たな発見も多かったので、このタイミングにやっておいて良かったと思う。次回の修復は、また20年後かな」と笑顔で話していた。

 営業時間は10時30分~19時。水曜定休。

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