生田神社(神戸市中央区下山手通1)境内で「かまぼこの日」とされる11月15日、「かまぼこ発祥地 兵庫県」をテーマにイベントが行われた。主催は兵庫県蒲鉾組合連合会(代表=カネテツデリカフーズ)。
「かまぼこ」が初めて文献に登場したのは平安時代の1115(永久3)年。関白右大臣藤原忠実の祝宴の膳の図に描かれていたものとされていることから、1115年にちなみ11月15日をかまぼこの日と制定した。今年はそこから数えて900年の節目にあたる。
神功皇后が旅の途中、同神社境内北側「生田の森」で、すりつぶした魚肉を矛の先に付けて焼いて食したという伝説がかまぼこの起源とされ、かまぼこ発祥の地とされる同神社で感謝祭を開催。農林水産省の発表によると、2012年度の水産練り製品生産量は約47万トンと30年前に比べて約半分の量にまで大きく落ち込んでおり、「日本の伝統食品である練り製品を守るとともに、魚離れが進む若い世代に高たんぱく・低カロリーの食材である練り製品の魅力を伝え、もっと身近に感じてもらいたい」という思いから企画した。
当日は、本殿で神事が行われた後、本殿裏で「かまぼこ発祥の地」の記念石碑の除幕式を開催。同神社に縁のある武将隊「神戸・清盛隊」のGIONとしても活動しているタレントの樹谷奈央子さんが扮(ふん)する神功皇后が見守る中、当時をまねたかまぼこ作りを再現。できたてを参加者らが試食した。「七五三」を祝う参拝客も多かったことから、カネテツデリカフーズのキャラクター「てっちゃん」をはじめとするキャラクターが参拝客へ「かまぼこ発祥地 兵庫県」を記念した「瓦せんべい」も振る舞った。
カネテツデリカフーズ広報担当の高原泰彦さんは「この節目の年に、発祥の地でかまぼこを製造していることに縁を感じる。当時のかまぼこ作りの製法が現在と大きく変わらなかったことで伝統の食文化の素晴らしさをあらためて認識した。食べ物としてのおいしさに加え、それぞれの食シーンでの楽しさを加えた商品開発を次の節目の100年先も続け、海を通じたさらなる食文化の広がりに貢献する食品作りを目指したい」と話した。