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神戸市立博物館で「松方コレクション展」 27年ぶり神戸開催

神戸市立博物館で開催されている「松方コレクション展」の様子

神戸市立博物館で開催されている「松方コレクション展」の様子

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 神戸市立博物館(神戸市中央区京町、TEL 078-391-0035)で9月17日、神戸開港150年プレイベント「松方コレクション展-松方幸次郎 夢の軌跡-」が始まった。

会場の様子

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 現在の川崎重工業の前身である川崎造船所の初代社長を務め、日本の近代産業の発展に尽力した神戸の実業家・松方幸次郎(1866~1950)。松方幸次郎は「日本人に本物の美術作品を見せたい」という実業家の強い使命感から、第一次世界大戦下のヨーロッパで巨万の私財を投じてモネやゴーギャンの絵画、ロダンの彫刻など約2000点、浮世絵8200枚などの美術作品を買い集めたという。

 松方コレクション展は1989年、神戸市制100周年記念展として同館で開催。約19万人の来館者を数えた。今回の展覧会は本格的な松方コレクション展としては27年ぶりの神戸での開催となる。

 同展では、国立西洋美術館所蔵作品、国内外に散逸した松方コレクションである絵画、彫刻、タペストリー、家具約90点に加え、フランスに留め置かれたロートレック、ピカソ、スーチン、セザンヌ、モローの5点、松方コレクション以外のコロー、エンネル、カロリュス・デュランほか、フランス各地から集めたフランス絵画18点、東京国立博物館所蔵の歌麿、北斎の浮世絵19点、関係資料20点など約160点を展示。さらに同館の調査により、戦前以降所在不明だった洋画14点が東京の美術商で所蔵されていることが判明し、戦後初めて公開される。
 16日に行われた開会式では、久元喜造神戸市長をはじめ、川崎重工業の金花芳則社長、国立西洋美術館の馬渕明子館長、同展フランス側監修者で元オルセー美術館主任学芸員のカロリーヌ・マチューさん、松方家代表の松方清彦さんらがテープカットを行った。

 開館時間は9時30分~17時30分(土曜は19時まで)。月曜休館(9月19日・10月10日は開館、9月20日・10月11日は休館)。入館料は、一般=1,500円、高大学生=1,100円、小中学生=600円ほか。11月27日まで。

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