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元町映画館で日活ロマンポルノ45周年記念作品上映 28年ぶりの新作

右から元町映画館支配人の林未来さん、「ぴんくりんく」編集部の太田耕耘キさん、京都精華大学教授の斎藤光さん、イベント企画担当の齊藤誠さん

右から元町映画館支配人の林未来さん、「ぴんくりんく」編集部の太田耕耘キさん、京都精華大学教授の斎藤光さん、イベント企画担当の齊藤誠さん

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 ミニシアター「元町映画館」(神戸市中央区元町通4、TEL 078-366-2636)で3月11日より、日活ロマンポルノ45周年記念で製作された「ロマンポルノ・リブート・プロジェクト」作品が上映されている。

「ロマンポルノ・リブート・プロジェクト」フライヤー

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 昨年11月20日に「日活ロマンポルノ」生誕45周年を迎えた記念として同プロジェクトが始動。これまでにロマンポルノを撮ったことがない監督たちによる新作ロマンポルノの公開とクラシック作品の活性化を目的に企画された。新作は28年ぶりの完全オリジナルだという。

 上映作品は、今月11日~24日=「ジムノペディに乱れる」(行定勲監督、代表作「世界の中心で、愛をさけぶ」など)、「風に濡れた女」(塩田明彦監督、代表作「害虫」など)、25日~4月7日=「牝猫たち」(白石和彌監督、代表作「凶悪」など)、「ANTIPORNO アンチポルノ」(園子温監督、代表作「愛のむきだし」など)、4月8日~21日=「ホワイトリリー」(中田秀夫監督、代表作「リング」など)。以上R18指定。

 今回の上映に合わせて、新開地にある「Cinema KOBE」(兵庫区)でも「ロマンポルノ IN Cinema KOBE」と題して、当時1000本以上制作された作品の中から傑作と名高い15作品を一挙上映。劇場が連携し、かつて男性たちだけでなく映画ファンも熱狂させた「ロマンポルノ」で神戸を盛り上げる。「元町映画館」で「ロマンポルノ・リブート・プロジェクト」作品を鑑賞した女性客には旧作鑑賞料金の割引券を進呈。

 公開前日には、「エロ飽食時代におけるロマンポルノの役割」と題した記念トークイベントを開催。「日活ロマンポルノ」入門として、京都精華大学教授の斎藤光さん(著書「幻想の性 衰弱する身体」、共編著書「性的なことば」)とピンク映画情報のフリーペーパー「ぴんくりんく」編集部の太田耕耘キ(こううんき)さんをゲストに迎え、「エロが簡単に手に入る時代になったのに男子はなぜ草食化しているのか。そんな時代にロマンポルノが再起動する意味とは」などのトークが繰り広げられた。

 男子の草食化について斎藤さんは「草食系男子が増えたというわけでなく、そういう呼び方を定めたことで一定の条件が合う男子が振り分けられるようになったのではないか」と推測する。

 今回の新作について太田さんは「これまでのロマンポルノと言えば主演女優で見る作品を選ぶことが多かったと思うが、今回の新作は監督の名前が前面に出ている。これは女性客の動員も期待しているのではないか。意外と女性の方が楽しめる内容になっているかも」と話す。

 料金は、一般=1,700円、学生・シニア=1,100円、神戸映画サークル会員=1,300円、レディースデイ(毎週火曜、女性客のみ)=1,100円。上映作品の詳細や上映時間は同館ホームページで確認できる。

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