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神戸の箸専門店など3社が「はしながおじさん」 児童養護施設へ4242膳寄付

「はしながおじさんプロジェクト」の高山浩義さんから兵庫県児童養護連絡協議会の吉田隆三会長へ目録が手渡された

「はしながおじさんプロジェクト」の高山浩義さんから兵庫県児童養護連絡協議会の吉田隆三会長へ目録が手渡された

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 神戸の箸専門店「にほん箸(ニホンバシ)」(神戸市中央区磯辺通2、TEL 078-271-2084)などが参加する「はしながおじさんプロジェクト」が10月13日、兵庫県内の児童養護施設の子どもたちへ新しい箸をプレゼントした。

高山浩義さんと各施設の施設長ら

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 同プロジェクトは、塗り箸が特産の福井県小浜市で90年余り箸を製造する「兵左衛門」、箸専門店「にほん箸」、岡山のデザインプロダクション「トータルデザインセンター」の3社が共同で進めているもの。

 「安心・安全」を合言葉に「お箸は食べ物です」というポリシーを持ち、口に入る部分には下塗りから仕上げ塗りまで主に自然塗料である漆を使っているという「兵左衛門」の理念に共感し、昨年3月から業務提携をしているという「にほん箸」の高山浩義さん。「お箸」という身近なものを通じて子どもたちに笑顔を届けたいと考える上村祐貴社長と「兵左衛門」の浦谷剛人社長の「橋渡し」を高山さんがしたことがきっかけで、昨年10月12日に同プロジェクトが発足。2月10日より「はしながおじさん」ブランドの箸を販売している。

 対象となる箸1膳(大=23.5センチ、中=21.5センチ、各1,500円)売り上げにつき、同プロジェクトから児童養護施設で生活する子どもに新しい箸を1膳進呈しており、6月16日は東京都社会福祉協議会東京善意銀行の協力の下、東京都内近郊49カ所の児童養護施設へ総数2946膳の子ども用箸を寄付。7月6日には岡山県社会福祉協議会の協力の下、岡山県内の児童養護施設、乳児院、情緒障がい児短期治療施設、児童自立支援施設の15カ所へ総数519膳を寄付している。

 今回は、兵庫県児童養護連絡協議会の協力の下、兵庫県内17カ所の児童養護施設へ総数777膳の子ども用箸を寄付。同プロジェクトの高山さんから、同協議会の吉田隆三会長へ目録が手渡された。これで寄付総数は4242膳に達する。

 上村社長は「全国約600の児童養護施設で生活している約3万人の子どもたちに安心安全な天然木・天然漆のお箸を届けたいという思いからプロジェクトが発足した。国内全ての児童養護施設の子どもたちに、毎年その1年間の成長を祝い、新しいお箸を届けることを目標にしたい。これをきっかけに児童養護施設について関心を持っていただくきっかけにもなれば」と話す。

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