神戸で「ガムラン」演奏イベント-ジャワ島地震きっかけに企画、3回目に

「~マンディ・サマサマ 09『シェア!』~」スタッフの皆さん

「~マンディ・サマサマ 09『シェア!』~」スタッフの皆さん

  • 1

  •  

 ジャワ島ガムランを演奏するイベント「~マンディ・サマサマ 09『シェア!』~」が8月1日・2日、「CAP CLUB Q2」(神戸市中央区新港町4)で開催される。

[広告]

 同イベントは2006年5月に起こったインドネシア・ジャワ島中部地震をきっかけに開催され、今回で3回目を数える。ガムラン楽器の演奏やアートパフォーマンスなどを行う。ガムラン楽器はジャワ島に伝わる青銅製の楽器で、弦楽器や太鼓、笛などさまざま。西洋の「ドレミファソラシド」とは全く異なる独自の音階を持ち、「心に響くような、とてもきれいな音がする」(主催の「ガムランを救え」プロジェクト・池上純子さん)という。

 イベント名の「マンディ・サマサマ」は「一緒にお風呂に入ろう」を意味するインドネシア語。それには「みながリラックスして音の湯煙をあげ、ガムランのみならず多彩な民俗音楽の演奏家やダンサーたちが共演。最後には全員がジャンルを越境しながら同じ湯につかれるようなイベントになれば」という思いが込められているという。

 8月1日はジョグジャカルタで5月から6月末にかけて行われた「ジョグジャカルタ創造音楽祭報告会」についてオン・ハリ・ワフユさんが報告を行う。ほかにもマンディ楽団がガムラン曲「Gempa(グンパ)」を演奏。入場無料。2日には関西のガムラン楽団がガムランを演奏、アートパフォーマンスや出演者によるセッションも開催。入場料は2,500円で、ジャワのキーホルダーが付く。美術の作品は同4日~9日、同会場で展示する。

 「ガムランを救え」プロジェクトの中川真さんは「地震から3年、現地では衣食住が可能な最低限の状態にまでは復興、一段落した。これまでの『支援』ではする側とされる側に別れたままになってしまう。それを超えてわたしたちは『シェア』できるのでは」と話す。「この活動はやり続けることに意味がある。最低でも10年は続けていきたい」とも。

 開催時間は、1日=18時30分~21時10分、2日=11時~17時。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース