食べる

神戸の鉄道カフェ&カレー専門店が閉店へ 最終営業日は5月26日

カレー専門店「鐵道カフェ&カレー」店主の佐野達夫さん(右)、店長の佐々木麻美さん(左)

カレー専門店「鐵道カフェ&カレー」店主の佐野達夫さん(右)、店長の佐々木麻美さん(左)

  • 262

  •  

 神戸市中央区神若通5丁目にあるカレー専門店「鐵道カフェ&カレー」(TEL 078-862-6900)が5月26日、閉店する。

小学生以下限定の同店名物「ドクターイエローカレー」

[広告]

 古民家を改装した店舗の中央に鉄道ジオラマを配置する同店。店内は土足禁止で、ジオラマを間近に眺めることができるカウンター席4席と、親子客が来店しやすいようにと大人2人、子ども1人が座れるソファ席を備える。鉄道模型の稼働は基本的に平日は行わない(親子客来店時は臨時稼働あり)。土曜・日曜・祝日は11時30分~15時に稼働する。

 鉄道ジオラマを目当てに訪れる客も多いが実は脇役と佐々木麻美店長。店長自らが作るネパール仕込みのオーガニックスパイスを使った本格カレーと、有機栽培農家直送の野菜が店の主役という。「子どもからお年寄りまで全員が同じものを食べられる」をコンセプトに料理を提供しており、小学生以下限定の「ドクターイエローカレー」(1両=670円、2両=770円、3両=870円)は辛さを抑えたアレルゲンフリーの米粉を使ったカレーで、有機野菜に無添加無着色のマヨネーズをかけたサラダが付く。

 不定期で変わる「或(あ)るカレー(アタ粉のパラータと有機野菜のサラダ付き)」は、「オーガニックカレー」(1,500円)、「ベジタブルカレー」(1,000円)の2種類を用意。シンガポールチキンライス「海南鶏飯(ハイナンジーファン、有機野菜のサラダとエビスープ付き)」(1,000円)、平日限定のランチメニュー(750円~)なども提供する。

 ドリンクは、ソフトドリンク各種(単品=450円、セット=200円)のほか、「マサラチャイ」「自家製ラッシー」「カレードリンク」「アルコール0%甘酒」「タイの青いハーブティー」(以上、同=500円、同=300円)、インドのビール(650円)、ドイツのノンアルコールビール(450円)など。

 2016年5月27日にオープンした同店。関東への移転移住のため、丸3年の5月26日をもって閉店する。店主の佐野達夫さんによると、店で培ったノウハウや実績などが買われての移住といい、今後は地産地食などで地域活性化に取り組む方針という。

 佐野さんは「店が閉店しても名物メニューの『ドクターイエローカレー』は子どもたちのためになんとか残したい」と話す。常連客で同店のファンでもある川上隆幸さんが今年4月3日にオープンした鉄道カフェ「レイアウト(ジオラマ)カフェ JB+」(須磨区衣掛町5、TEL 050-5360-4103)が、レシピと佐野さんの思いを引き継ぐという。

 佐野さんは「もともとこの店は実験の場でショールームのような感じで開いた飲食店。各地から訪れた人が料理や営業形態に興味を持ってくださり、実際に川上さんのように開店に至ったケースもある。移転移住先でもこれまでの経験を生かしていきたい」と意気込む。

 営業時間は11時~15時(ゴールデンウイーク以外の土曜・日曜は17時まで)。月曜定休(5月6日は営業、5月7日は振替休業)。

ピックアップ

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース