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神戸どうぶつ王国でコビトカバの給餌公開 展示場に丸い「給餌口」新設

扉付きの丸い「給餌口」からコビトカバがエサを食べる様子を公開する

扉付きの丸い「給餌口」からコビトカバがエサを食べる様子を公開する

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 神戸ポートアイランドの全天候対応施設「神戸どうぶつ王国」(神戸市中央区港島南町7、TEL 078-302-8899)で8月9日、「コビトカバ」の給餌の様子を公開する「カバカバトーク」が始まる。

扉付きの丸い「給餌口」を新設

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 ジャイアントパンダ、オカピと並び世界三大珍獣とも呼ばれるコビトカバは、西アフリカの限られた地方の森林や沼地に生息し、体長は約1.5~1.7メートル、体重は約160~240キロ。普通のカバに比べて、体長はおよそ半分、体重は10分の1近くと小さい。カバは水辺にいるのに対し、コビトカバは主に森林の中で生活する。日本動物園水族館協会加盟園館では、同園を含め6園館が飼育している。

 同園のコビトカバは、2018(平成30)年に東山動植物園から来た「コウメ」(メス、13歳)。胴長約170センチ、体重約250キロ。性格はマイペースだが豪快な食べっぷりが人気という。生息地を再現した展示場には植栽が施され、これまでは池で泳ぐ姿や大きな口を開けて食べる姿をガラス越しで公開していた。今回、コビトカバが顔を出すことができる扉付きの丸い「給餌口」を新設した。

 同イベントは、学ぶ「エデュケーション」と楽しむ「エンターテインメント」を融合させた「エデュテインメント」性を取り入れた。毎日16時30分から給餌の様子だけでなく、体の仕組みや絶滅危惧種であるコビトカバを通し野生の現状なども解説する。

 飼育スタッフの馬場瑞季さんは「ほかの動物でも給餌イベントは行っているが、開けた窓からひょっこり顔を出すセンセーショナルな給餌は見もの」と話す。「動物園水族館の役割はさまざまだが、楽しむ目的の来園者の皆さんが生きものを理解し『命のつながり』について考えるきっかけを作ることも大切な使命。わくわくドキドキ感に始まり、スタッフの解説を通して悪化する野生動物たちの現状を知り、守りたいという気持ちが芽生え、『どうしたら守れるのか』などを考える機会になり、当園ができる生物多様性保全のきっかけ作りになれば」とも。

 開園時間は10時~17時(土曜・日曜・祝日は17時30分まで)。今月12日~15日はナイトZOO「サマーアニマルナイト」が行われるため21時まで営業。木曜休園(夏休み期間は営業)。入園料は、大人(中学生以上)=1,800円、小学生=1,000円、幼児(4~5歳)=300円、シルバー(満65歳以上)=1,300円ほか。

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