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神戸でボルネオ保全プロジェクトがシンポジウム 国内6動物園の園長らが意見交換

「ボルネオの野生動物のために日本の動物園が出来ること ~SDGsにおける動物園の役割~」ポスターと神戸どうぶつ王国の宮本江津子副支配人

「ボルネオの野生動物のために日本の動物園が出来ること ~SDGsにおける動物園の役割~」ポスターと神戸どうぶつ王国の宮本江津子副支配人

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 ボルネオ保全プロジェクトが12月1日、シンポジウム「ボルネオの野生動物のために日本の動物園が出来ること ~SDGsにおける動物園の役割~」を「ニチイ学館 神戸ポートアイランドセンター」(神戸市中央区港島南町7)大会議室で開催する。

旭川市旭山動物園園長でBCTJ理事の坂東元さん

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 主催は「神戸どうぶつ王国」(TEL 078-302-8899)。共催は「旭川市旭山動物園」「豊橋総合動植物公園」「福岡市動物園」「鹿児島市平川動物公園」「那須どうぶつ王国」、認定NPO法人「ボルネオ保全トラスト・ジャパン(=BCTJ)」。

 BCTJ理事で旭川市旭山動物園園長の坂東元さんによると、ボルネオ島はボルネオゾウやボルネオオラウータンなど、多くの野生動物が生息する世界で3番目に大きな島。近年進んでいる森林伐採やアブラヤシ・プランテーションの開発によって多くの動物の生命が危機的状況に陥っているという。

 2018(平成30)年8月、ボルネオの野生動物の保全を目指すプロジェクトが発足。同イベント主催・共催の動物園6園とBCTJがさまざまな活動を行っており、当日は活動内容、現地視察の報告、環境教育などを紹介する。

 プログラムは、坂東さんによる基調講演「日本の動物園が協働で行っているボルネオ保全活動」(10時~)、神戸どうぶつ王国・那須どうぶつ王国園長の佐藤哲也さんによるボルネオ現地報告「僕が見たボルネオ ~ボルネオゾウの群れに出会う~」(10時40分~)、ファシリテーターにBCTJ理事の森井真理子さん、坂東園長、佐藤園長のほか、豊橋総合動植物公園公園長の瀧川直史さん、鹿児島市平川動物公園飼育展示課長の福守朗さんをパネリストに招き、パネルディスカッション「SDGsにおける動物園の役割」(11時30分~)を行う。

 イベント終了後は、神戸どうぶつ王国で関連ワークショップ(13時30分~16時30分)を開催するほか、「ウォーターリリーズ バードショー会場」で、坂東園長、佐藤園長、福守飼育展示課長によるトーク「ボルネオ保全プロジェクトメンバーによるクロストーク」(15時~15時30分、参加無料、要別途入館料)を行う。

 神戸どうぶつ王国の宮本江津子副支配人は「野生動物が絶滅の危機にひんしていることや地球環境の悪化は遠い次元の話ではなく、身近に私たちの周りで刻々と進んでいる。ボルネオ島の現状を知り、命のつながりについて考えるきっかけになれば」と来場を呼び掛ける。「午後からは楽しみながら学べるエデュケーション要素たっぷりのワークショップやクロストークを当園で用意しているので併せてご参加いただければ」とも。

 開催時間は10時~12時30分。参加費は、大人=1,000円、大学生・専門学校生=500円、高校生以下無料(要身分証提示)。定員は130人。申し込みはメールフォームで受け付ける。

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