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日本初「ビーガン総菜サブスク」提供開始へ 神戸の現役大学生が運営

現役大学生でもあり、ビーガン事業を展開する「ブイクック」社長の工藤柊さん

現役大学生でもあり、ビーガン事業を展開する「ブイクック」社長の工藤柊さん

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 ビーガン事業を展開する「ブイクック」(神戸市中央区磯上通4)が3月1日、日本初となるビーガン冷凍総菜のサブスクリプション「ブイクックデリ」の提供を始めた。

ビーガン冷凍総菜12種類を提供

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 日本初のビーガンレシピ投稿サイト「ブイクック」の開発・運営や食品メーカーなどのビーガンプロダクトのマーケティング支援などを行う同社。現役大学生でもある社長の工藤柊(しゅう)さんは、高校3年からビーガンを実践しており、昨年4月1日に同社を設立した。

 環境問題や動物倫理を考える中でビーガンを始めたが暮らしづらさを実感したという工藤さん。「他者を思い行動する人がつらい思いをせず、幸せに暮らせる社会をつくりたい」との思いから起業に踏み切り、現役大学生ながら「誰もがビーガンを選択できる社会」を目指して事業を展開している。

 「ビーガン」「ベジタリアン」という言葉の知名度が高まる中、外食や中食では環境や動物への配慮、健康などを理由に菜食を選択する人たちの選択肢が少ないのが現状。「実際、昼食はコンビニおにぎりのみ、毎日自炊するのは大変」という多くの声が同社に寄せられているという。

 「もっと気軽にビーガン料理を食べられる機会をつくりたい」「ビーガン料理の選択肢を増やしたい」と考え、新サービス「ブイクックデリ」を開発。昨年11月~12月にはテスト販売としてクラウドファンディングを行い、達成率148%と反響を得た。

 自宅にビーガン冷凍総菜を定期宅配する「ブイクックデリ」は、菜食が普及しているニュージーランドでビーガン料理も提供していたシェフが監修。全てのメニューに11.5グラム以上のタンパク質を含み、野菜や食物繊維なども十分摂取することができるという。

 メニューは12種類。うち5種類は「カゴメ」などの大手食品メーカーを含む他企業とのコラボメニューを展開している。

 工藤さんは「ビーガン料理は食べるだけで環境問題の解決に貢献できる。タンパク質源を牛肉などの動物性から大豆に置き換えると、1食当たり乗用車の走行距離9.61キロ分のCO2の削減ができる」と話す。「食品ロスを減らすため受注生産システムにし、プラスチックフリーの紙製品容器を使うことで最大限環境に配慮した」とも。

 6食セットの定期宅配料金は、4週間に1回=5,940円、隔週1回=5,760円、週1回=5,580円。申し込みは公式サイトで受け付ける。

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