パール専門のECサイトがチャリティー、売り上げの10%をスリランカへ

「ザ・パールオブパールズ」で販売する真珠のセット

「ザ・パールオブパールズ」で販売する真珠のセット

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 真珠の卸売を行う大倉(神戸市中央区浜辺町4)が運営するECサイト「ザ・パールオブパールズ」が11月10日より、期間限定で売上額の10%を寄付するキャンペーンを行っている。

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 同サイトは昨年10月にオープン。同社ウェブマーケティング事業部がECサイトのノウハウ蓄積のために自社商品を販売するかたちでスタートした。「一生で1度か2度しか買わないもの。本当にいいものをたくさんの方に提供できるサイトを作りたかった」(同社同事業部の櫻沢信行さん)と「市場の約半値」(同)で商品を販売。現在は288アイテムを販売し、オープンからの1年間で売り上げは4,000万円を超えた。

 サイト制作にはオープンソースを使い撮影機材も導入。同事業部のメンバーで一からつくり上げた。パールはダイヤモンドなどと違って品質に明確な基準がないため、商品の詳細はテキストで説明。事務所の一角に撮影スペースを設け、撮影した写真は「一番人気」(同)という真円に近いホワイト系のピンクパールに統一しているという。

 クリスマスの時期に合わせて始めた同キャンペーンは、同サイトで扱う全商品が対象で、売り上げの10%を国際協力NGO「JEN」が運営するスマイルシーズプロジェクトを通じ、スリランカの農家に寄付するもの。民族紛争による内戦やスマトラ島大震災の津波被害で一家の大黒柱を失い、生活に困った「お母さん」を支援する。野菜の種や苗を届けることで安定した生活を実現するのが目的だという。

 櫻沢さんは「最近、世の中があまりにも冷たくなっているように感じる。人は結局一人では生きていけないので、欲しいものを買うと誰かが助かるといういいサイクルを作りたい」と話す。「食糧支援をしている団体はたくさんあるが、現地の方が自立できるように生活基盤を整えるための支援は少ない。今後もこういった活動を続けていければ」とも。

 キャンペーンは12月27日まで。

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