総合アウトドアメーカーの「モンベル三ノ宮店」(神戸市中央区伊藤町、TEL 078-327-5455)で8月4日、イベント「エコツアーカフェ in 神戸」が開催され約20人が参加した。主催はNPO法人日本エコツーリズムセンター。
2回目となる同イベントのゲストは水中写真家の宮道成彦さん。宮道さんは1991年からスキューバダイビングとともに水中写真を始め、カメラ誌や水中写真コンテストでの受賞歴も多い。阪神・淡路大震災を機に、1996年1月から大阪湾、神戸の海の撮影に取り組み13年目を迎えた。当日は、これまでに撮影された写真の一部を160枚に及ぶスライド「神戸の海も宝物だ!」で紹介した。
「海の中の『驚き』をみんなに伝えたかった」と水中写真を撮り始めたころを振り返った宮道さん。大阪湾、神戸の海に潜ろうと思ったきっかけについては、「私が大阪湾や神戸の海に興味を持った時、当時はそれを知る術が何もなかった。今の水中の様子を自分の子どもたちの世代にも記録として残していきたいと思った」という。
スライドでは四季の大阪湾、神戸の海の写真が公開され、季節ごとに見られる魚やイソギンチャク、貝、藻の写真、水温や赤潮の詳細についても紹介。ユニークな写真と宮道さんのトークに、参加者からは時折笑い声も聞かれた。
「大都会神戸の海でウミガメが産卵することもあれば、沿岸の藻場で魚たちが次の生命を育む。100階建てのビルを建設するよりも100倍難しいかもしれないが、そんな『夢』を持ってこれからも神戸の海を撮り続けたい」と宮道さん。
次回は9月1日、「キャンプ&アウトドア」をテーマに開催が予定されている。