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神戸ファッション美術館で「銘仙ものがたり」展 大正時代の着物文化伝える

銘仙研究家の桐生正子さんは京都の骨董(こっとう)市で銘仙と出合った

銘仙研究家の桐生正子さんは京都の骨董(こっとう)市で銘仙と出合った

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 「大正の夢 秘密の銘仙ものがたり」展が現在、神戸ファッション美術館(神戸市東灘区光洋町中2)で行われている。

桐生さんは「着物の文化については大正時代の方が自由だった」と話す

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 銘仙研究家でコレクターの桐生正子さんが集めた600点のコレクションの中から約60点を展示する同展。銘仙とは、主に北関東で生産され、大正から昭和初期に流行したかすりの絹織物の一種。当時の他の生地よりも価格が安く発色も良く色彩豊かなため、女学生の通学着として広まった。戦後は着物着用者の減少などにより生産量も減少し、現在も生産が続いているのは埼玉県秩父市や群馬県伊勢崎市など。

 同展では、全身のマネキンではなく、ボディーだけのトルソーに着せ付け、時代や柄に合わせた帯や小物などを個々にあしらい、銘仙のデザインとコーディネート、着られていた時代の空気感がよりよく伝わるように工夫。日本の伝統紋様を下敷きにして大胆に色彩豊かに変化した銘仙や、花やチョウ、小鳥などが展開されるガーリッシュな銘仙も紹介する。欧州やロシアの影響を受けた抽象的で大胆なデザインの銘仙や、戦中戦後の時代を反映した「滑走路とゼロ戦文様」や「横段にゼロ戦文様」などの柄の銘仙は史料的価値が高いという。

 学生時代を過ごした京都で銘仙に出合った桐生さんは「着物の文化については大正時代の方が自由だった。従来の着物のイメージを超えて着る人、見る人の想像を増していくのが銘仙だと思う」と話す。

 開館時間は10時~18時。観覧料は、一般=1,000円、大学生・神戸市外の65歳以上=500円、高校生以下・神戸市内の65歳以上=無料。6月15日まで。「世界のお祭りと舞踏衣裳」展も同時開催。

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