KOBEとんぼミュージアムで5周年記念展-コアガラス36点展示

開館5周年記念展「HABARA COLLECTION コアガラス -古代人の場合、松島巌の場合-」

開館5周年記念展「HABARA COLLECTION コアガラス -古代人の場合、松島巌の場合-」

  • 0

  •  

 KOBEとんぼ玉ミュージアム(神戸市中央区京町、TEL 078-393-8500)で7月10日より、開館5周年記念展「HABARA COLLECTION コアガラス -古代人の場合、松島巌の場合-」が開催される。

[広告]

 同展は、松島巌(いわお)さんの現代作品と古代ガラス合わせて36点を展示するもの。紀元前16世紀末のメソポタミアに出現したといわれるコアガラス。熱いうちに表面を引っ掻いてできるコアガラス特有の羽状文はガラス職人の発見だといわれる。

 コアガラスとは、紀元前16世紀頃にメソポタミアで始まった、最古のガラス容器制作技法の一つ。古代エジプトの18王朝(紀元前14世紀)や紀元前後にも盛んに作られた後、ローマ時代の吹きガラスの発達とともに急速に衰退し途絶えたとされる。金属棒の先に耐火粘土などで器の中型(コア)を作り、溶けたガラスを巻きつけ文様をつけて成形。徐冷の後、中のコアをかきだし仕上げる。吹きガラスでは表現しづらい繊細な文様の表現できる。

 同ミュージアムの宮本館長は「古代人の技術と美意識のDNAを受け継いだ松島さんは、途絶えていたコア技法を復元し、さらに発展させた作品を作風としている作家。松島さんの35年に及ぶコアガラスへの対峙(たいじ)と謎解きは、新たなオリジナリティーの確立となった」と話す。「コア技法を得ることにより開花した古代のガラス作品と、現在も開花し続けている松島巌作品をお楽しみいただければ」とも。

 開館時間は10時~19時。入館料は、大人(高校生以上)=400円、小中学生=200円。8月30日まで。

ピックアップ

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース