神戸でグラスリッツェン作品展-「優雅な食卓」テーマに開催

「優雅な食卓」をテーマに展示したグラスリッツェン作品

「優雅な食卓」をテーマに展示したグラスリッツェン作品

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 神戸らんぷミュージアム(神戸市中央区京町、TEL 078-333-5310)は現在、企画展「Atelier Rocoのグラスリッツェン」を開催している。

小出弘子さんの作品

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 「ガラス工芸 グラスリッツェン Atelier Roco」主宰で講師の小出弘子さんと同アトリエの講師など10人が出品する同展。テーマは「優雅な食卓」。1人がテーブル1卓をコーディネートした展示スペースには、シャンパングラスやティーカップ、皿などにグラスリッツェンを施した作品を展示する。デザインからすべてオリジナルのため、製作時間は100時間を越えるものもあるという。

 ガラス製品を装飾する技法はサンドブラストやカットガラス、グラスリッツェンを含むダイアモンドポイント彫りなどさまざま。ダイアモンドポイント彫りは16世紀のイタリアから始まったという。グラスリッツェンとはダイアモンド粒子が付着した特殊なペンを使い、下絵を元にクリスタルなどのガラスにて彫り作業で描く工芸。針の回数で濃淡を加え、立体的に見えるよう仕上げるのが特徴。

 グラスリッツェンに携わって15年以上になるという小出さん。以前はステンドグラスを作っていた。ステンドグラスとは違い、グラスリッツェン作品には色がなくどんな家にも合うことに魅力を感じ、「オリジナルにこだわって、2つと同じものがない作品を作りたい」と1999年に教室を開いた。

 小出さんは「展示した作品は個人がグラスなど素材も自分で選んで個性を大事に制作したもの。楽しい雰囲気のテーブルセッティングにこだわったので、見に来られる方に身近に感じていただければ」と話す。「これからも身近にかかわるものをテーマにした作品作りを続けていきたい。分かりやすい教え方にこだわって、教わりたい人の気持ちに応えられるようにしたい」と笑顔をみせる。

 開館時間は10時~17時。月曜休館。入館料は、大人=400円、小人(中学生以下)=200円。7月19日まで。

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