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神戸のモトクロスチームが被災地へ救援物資運ぶ-全国のライダーの気持ちが一つに

4トントラック1台に救援物資を積み、ドライバー3人交代で被災地へ向かう

4トントラック1台に救援物資を積み、ドライバー3人交代で被災地へ向かう

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 モトクロスパーク神戸(神戸市西区)を拠点に活動するモトクロスチーム「TEAM TAKASE」のうちメンバー3人が3月16日深夜、4トントラック1台に救援物資を積んで東日本大震災の被災地である岩手県東磐井郡藤沢町へ向かった。

救援物資として、飲料水、ラーメン、オムツ、缶詰、ティッシュ、毛布、衣料などを用意

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 全日本モトクロス選手権国際A級ライダー・田中教世さんが主催する同チーム。田中さんは兵庫県出身で5歳からモトクロス活動を始め、全日本選手権を中心に世界選手権、世界国別対抗選手権、スーパークロスなどに参戦。ホンダのサテライトチーム、カワサキワークスチーム、スズキワークスチームを経て、2007年に同チームを立ち上げた。

 今回の活動は、田中さんの働きかけで、「全国のモトクロスライダーの強い気持ちが一つになり実現することになった」ことによるもの。救援物資として、飲料水、ラーメン、オムツ、缶詰、ティッシュ、毛布、衣料などを用意。まず身内やサポーターに物資提供を呼びかけ、その後、ブログやミクシィ、ツイッターなどでどんどん広がっていった。出発地点となったモトクロスパーク神戸に多くの救援物資が届けられた。

 田中さん自身も阪神・淡路大震災の被災経験者。今回の東日本大震災を目の当たりにし、何かできることはないかと模索していた。テレビから流れる惨状を見てなんとか被災した人たちに諦めずに頑張ってほしいと思い立ち、救援物資運搬を決めた。「トラックなら長距離移動が可能なので、モトクロスバイク仲間や、モトクロスパーク神戸の協力を得て、軽油の途中補給も万全の体制で向かう」と田中さん。被災地である藤沢町の畠山博町長から快諾を得ることができ出発することになった。

 震災に遭った藤沢町には「藤沢スポーツランド」があり、毎年全日本モトクロス選手権が開催されている。「宮城県や岩手県にもたくさんの顔なじみのライダー仲間がいる。藤沢町は津波ではなく地震の被害がある。テレビでは津波が大きく取り上げられているが、まだ電気の通じていない末端の避難所にも物資を届けたい。現地のモトクロスライダーから随時、道路状況は聞いており、現地の状況も把握している。こちらから持ち込む物資も、阪神・淡路大震災のボランティア活動の経験を生かし仕分けも万全。被災者のために少しでもできることがあれば」と語った。

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