オールナイト・ゴミ拾いに40人-「三宮は梅田、難波よりゴミが多い」の声も

「オールナイトごみひろいKOBE」の最後に撮られた記念写真

「オールナイトごみひろいKOBE」の最後に撮られた記念写真

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 関西を中心に活動を展開するNPOスマイルスタイル(大阪市西区)は9月27日深夜から翌朝にかけて「オールナイトごみひろいKOBE」を行った。

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 同活動は深夜から朝まで地域限定でゴミ拾いをするもので、神戸・三宮での開催は今回が初めて。27日23時45分の集合時間には、事前告知により阪急三宮北広場(通称パイ山)に約40人の参加者が集合した。同活動への参加は3回目、4回目だという参加者の姿も多く、今回が4回目の参加になるという女性は、その理由を「『スマスタ』のゴミ拾いはとにかく楽しい。街がきれいになるのは気持ちいいし、一度に何十人という人と触れ合える機会は自分の視野も広がる」と話す。

 まず行われたのはグループ分けとその中での自己紹介。8~9人のグループ単位で出身やニックネーム、年齢など簡単なプロフィールを話し、リーダーとゴミ袋を持つメンバーを決める。同活動に使用するゴミ袋は白い半透明の袋に赤・青・緑の花や木、蝶々などが描かれており、赤いアート=燃えるごみ、青いアート=燃えないごみ、緑のアート=資源ごみ、と分別する。

 同NPOの田川香絵さんは「今回は初参加者の方が少ない。常連のレギュラーメンバーがグループを仕切って、いい雰囲気作りをしてくれている」と話す。愛知県から参加した男性は「関西での開催でも愛知や埼玉など遠方からの参加者も多い。自分はゴミ拾いをしたい、という思いも強いが、メンバーに会って楽しみたいという思いが強く、いつも開催が待ち遠しい」と明かす。

 0時、ゴミ拾いは全員で一斉に阪急三宮北広場から始められ、その後グループごとに布引町、北長狭通周辺を中心に行われた。実際にゴミ拾いをしてみると「タバコの吸殻」「ファストフードの包み紙」「ジュースの容器」など、思っていたよりも多くのゴミが散乱している事に気付く。参加者からは「梅田、難波より汚い。神戸ってきれいでおしゃれな街という印象があったのに残念」という声も。

 それぞれが黙々とゴミ拾いをするのではなく、参加者同士が話しながら作業をし、聞こえてくるのは楽しそうな話し声や笑い声ばかり。「オールナイトという言葉だけで若者はわくわくする。どうせやるなら楽しみながらやりたい」(田川さん)という狙いが的中した格好だ。

 ゴミ拾いはグループを変えて深夜2時から2回目が行われた。ゴミ拾い自体は3時30分ごろ終了し、拾ったごみと参加メンバーで記念撮影が行われた。

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