「みなとこうべ海上花火大会」が8月6日、神戸港一帯で開催された。神戸港(新港突堤からメリケンパーク沖の海上)から50分間に約1万発の花火が打ち上げられ夜空を彩った。
企業サポーターと個人サポーターの協賛により開催される同大会は、今回で41回を数える神戸の夏の風物詩イベント。今年の来場者数は22万640人(神戸市発表)。
同大会は1971(昭和46)年にポートアイランドのコンテナバースで花火を打ち上げたのが1回目。それ以前も神戸での花火大会の歴史は古く1933(昭和8)年ごろから湊川公園(兵庫区)、須磨浦海岸(須磨区)、王子公園(灘区)などで開催され、1970(昭和45)年に現在の神戸港開催に落ち着いた。当時の打ち上げ数は400発だったという。
今回は「東日本大震災被災地支援事業」と位置付け、東北地方の出店ブースを設けるほか、神戸市内への避難者を招待したり、収入の一部を義援金として送ったりするなどの被災地を支援する取り組みを実施。また、震災により大きな打撃を受けている東北地方の花火業者から花火を購入し、1尺(30センチ)玉5発を含む50発を打ち上げた。
今年も、神戸市役所前~ポートアイランド内「ポーアイしおさい公園」間で無料シャトルバスが運行され、同園にも多くの来場者が訪れた。同園から花火を撮影していた市内在住の女性は「近くで見るのも良いが、少し遠くから見ると花火の背景に神戸の夜景が見える。神戸の花火大会らしい写真が撮れた」と話した。