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神戸市内でチャリティーリレーマラソン-被災地と阪神地域の学生ら150人が参加

鉄人広場(神戸市長田区)での記念撮影で「ガオー」

鉄人広場(神戸市長田区)での記念撮影で「ガオー」

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 岩手、宮城、福島3県と神戸、大阪の中高生が共に走りたすきをつなぐ「東日本大震災支援チャリティーリレーマラソン」が12月24日、神戸市内で開催された。

両地域混合の生徒3~5人1組が2キロずつ走りゴールを目指す

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 企業の社会貢献や個人のボランティア活動などをサポートする日本フィランソロピー協会(東京都千代田区)が主催する同イベント。3.11被災地と阪神地域の青少年が共にたすきリレーを行いながら震災の経験を共有し、中高生が主体で復興支援に取り組む活動を支援することを目的とする。

 当日は、阪神地域から中学・高校11校の生徒119人、東北地域からは計7校の生徒31人が参加し、自転車での先導は地元の自転車チーム「NASU FAN CLUB(ナスファンクラブ)」、神戸大学サイクリング部、神戸親和女子大学が担当。朝8時に舞子高等学校(神戸市垂水区)を出発し、両地域混合の生徒3~5人1組が2キロずつ走りゴールのみなとのもり公園(中央区小野浜町)までの約60キロを約9時間半かけて走った。

 コースの中継地点となる神戸市立鷹取中学校、兵庫県立兵庫高等学校、神戸市立高取台中学校、神戸市立小部中学校、神戸市立御影中学校ではセレモニーが行われ、吹奏楽部の演奏や応援団によるエールが送られた。各校が当日までに街頭募金活動で集めた義援金を東北地域の学生らに贈呈。集まった募金総額は160万円を超えた(同協会)。

 自転車で先導したナスファンクラブの部長・兒島省吾さんは「ほぼ初対面の両地域の学生が2キロ走る間にすぐ打ち解けて笑顔になっていった。汗を流して一つのことをやり遂げることで絆が芽生えたのでは」と笑顔で話す。

 同協会の桑名隆滋さんは「学生たちが時折見せる明るい表情に慰められ激励された。いろいろな思いをして神戸に来た被災地の生徒たちとそれを受け入れた神戸の生徒たちを見ていると、われわれもまだまだ頑張れると思った。今回、多くの人の協力で自然と紡がれていった運営体制に未来の社会を創る希望を感じた」と話す。「イベントは終わったが、まだまだ続くロードであると感じる」とも。

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