神戸ポートピアホテル(神戸市中央区港島中町6)内のポートピアギャラリー(TEL 078-303-7373)で6月12日、漫画家・松本零士さんの版画作品展が始まった。
同展では初公開の作品を含め、今年までに制作された版画52点を展示。「宇宙戦艦ヤマト」「銀河鉄道999」「1000年女王」などの作品のほか、初期の作品「電光オズマ」や代表作のキャプテンハーロックやエメラルダスといった人気キャラクターも出展。版画はそれぞれ限定99部制作され、販売も行う。サイズは4号~30号で、価格帯は5万2,500円~63万円。全ての作品に限定ナンバーと直筆サインが入る。
版画作品はピエゾグラフという技法で、アナログ作品をコンピューターでデジタル処理しキャンバス地に刷ったもの。従来のオフセットやシルクスクリーン印刷では再現が難しい中間色の色彩、微妙なタッチ、画材の質感など、原画に最も近い色合いが再現され、名画の復刻などにも多く使われている。
会場には直筆作品4点も展示。水彩画「銀河の旅 II」(189万円)のほか、書画2点、書1点を出展している。福岡県出身の松本さんが九州新幹線の開通を記念して描いた作品も併せて展示する。
「リアルタイムで漫画を読んでいた人から若い人まで幅広くご覧いただきたい」と同ギャラリー担当者。「現実とは違った夢の空間を楽しんでいただければ」とも。
営業時間は10時~19時。同展は当初今月24日までの予定だったが、好評につき7月8日までの延長が決まった(7月2日は休廊)。