神戸・北野かいわいに10月11日、「神戸・清盛隊」の平清盛・重盛・宗盛・知盛・重衡・敦盛の平家ファミリーがお忍びで出没した。

平清盛ゆかりの地「北野天満神社」で

　神戸市では、神戸観光を広くPRし、市内観光施設の無料開放などによる神戸への誘客を図るとともに、市民が市内観光施設などに親しむ機会を提供し、観光客を迎える機運を醸成するため、2004年度より毎年10月3日を「KOBE観光の日」に、同日を含む期間を「KOBE観光ウィーク」に設定し、市内一円で観光キャンペーンを展開。本年度も10月3日～14日の12日間を「KOBE観光ウィーク」として、市内観光施設など84カ所の協力の下、期間中、施設の無料開放や特別割引料金の設定、記念品進呈などのさまざまな特典に加えて、イベントなどが市内各地で実施されている。

　この日、「神戸・清盛隊」のメンバーは「神出鬼没の神戸の街徘徊（はいかい）などを行い神戸のPR活動をしたい」と「KOBE観光ウィーク」の期間での出没を急きょ決定。みやびないでたちをしたメンバーのサプライズ登場に海外からの観光客は驚きの表情を見せていた。

　当日は、平家ゆかりの神社「生田神社」（神戸市中央区下山手通1）から出発。地元店の人たちと記念撮影しながら北野坂を上がり、神戸北野異人館街にある国指定重要文化財の「小林家住宅（旧シャープ住宅）萌黄の館」「旧トーマス住宅　風見鶏の館」（北野町3）、伝統的建造物の「旧ドレウェル邸 ラインの館」（北野町2）を見学。国内外の観光客との記念撮影にも応じた。途中、平清盛ゆかりの地「北野天満神社」（北野町3）前では「久しぶりに戻って参ったの～」と棟梁（とうりょう）・清盛がつぶやく一幕も。一行は「神戸北野美術館」（北野町2）を最後に、神戸の街へと消えて行った。

　棟梁・清盛は「今月14日まで神戸は観光ウィークでござりますゆえ、我らも盛り上げようと異人館へ出陣いたしました。さすが『観光ウィーク』、いろんな年代の方やタイ・台湾など異国の方々もたくさんお越しでござりました。『清盛さん！』と声をかけてくださったり、一緒に写真を撮ってくださったりと楽しゅうござりましたぞ。我らほどではないが、異人館も歴史があり平成の日常とは違った雰囲気があり、楽しゅうござりました。神戸、よい街にござりまするな」と笑顔で話した。

　今後の活動は「神戸・清盛隊」のブログ、ツイッター、フェイスブックで確認できる。