神戸ハーバーランド内神戸市産業振興センター(神戸市中央区東川崎町1)3階「ハーバーホール」で10月2日・3日、「劇団ZTON(ゼットン)」による初の神戸公演「月に叢雲(むらくも)、花に風」が上演される。
京都府京都市を拠点に活動する同劇団は、2006年11月立命館大学在学中の河瀬仁誌さんを中心に結成。日本の歴史をモチーフとしたエンターテインメント性の高い作品を展開し、殺陣・ダンスなどのエネルギッシュな身体表現、歴史と現代を折衷させる斬新な発想と構成で、独自の世界観を劇場に作り上げ、新たなスタイルの「活劇」を提供している。歴史を知らない人でも物語として面白く見てもらえる作り方も心掛けているという。
平安時代末期の「源平合戦(平清盛と源義朝の友情)」をテーマにした同作品。出家した姿で知られる平清盛だが、同作品では「出家する前の若い清盛」にスポットを当てる。清盛が友と認めた武士・源義朝との因縁をはじめ、「なぜ源平合戦が起きたのか」「平家滅亡にいたるのはなぜか」など、「平家栄枯盛衰のさま」を平氏と源氏の対立する武士の視点で描く。
2012年、NHK大河ドラマ「平清盛」の放送を機に兵庫県の観光キャンペーンとして期間限定で「清盛茶屋」も設け、期間中毎週末、神戸市兵庫区の寺院を中心に「平清盛」に縁のある演劇や音楽会、歴史イベントを行っていた。「清盛茶屋」メンバーには、当時同劇団の俳優だった神戸出身の土肥嬌也さんも参加していた。その時期に同作品が誕生し、京都公演を実施。この度、念願だった神戸での初公演が実現した。
同劇団代表で脚本・演出を担当する河瀬さんは「神戸の地で神戸の地に生きた平清盛の演目をする喜び。奉納舞に近いものがあると感じている。清盛の生きざまをぜひ見に来ていただければ」と来場を呼び掛ける。
開演時間は、2日=18時30分~、3日=14時~。上演時間は約2時間。一般料金は、前売り=3,000円、当日=3,500円、学生料金は、前売り=2,000円、当日=2,500円。問い合わせは「office ZTON」(TEL 080-4019-0481)まで。