神戸・元町にあるカフェと雑貨の店「calas(カラス)」(神戸市中央区元町通2、TEL 078-599-9955)で現在、本物のパンから生まれたインテリアライト「パンプシェード(Pampshade)」の初めての展示・受注販売会が開催されている。
作家は神戸出身・在住の造形作家・森田優希子さん。2008年に京都市立芸術大学版画学科を卒業し、京都の某繊維メーカーで企画・デザイン業務を務める。2010年ごろに仕事の傍ら、「モリタ製パン所」という屋号を掲げ「パンプシェード」の制作・販売を開始。2014年5月には神戸に拠点を移して三宮にアトリエを構え、今年6月に7年務めたメーカーを退社し、作家として本格的な活動を始めた。
パンプシェードとは、本物のパンをランプシェードにした照明作品。7~8年ほど前に考案し、試行錯誤を重ね、商品として商標も取得して制作・販売を行う。強力粉、薄力粉、塩、イースト、LED、ボタン電池などを素材とする同作品の制作は、温度と湿度の管理やコーティングなどに技術と時間が必要で、3週間から1カ月はかかるという。
「パンがもっと好きになる」をテーマに、パンの魅力を再発見できるような物作りを行っている森田さん。パンが大好きで、食べるのはもちろんのこと、その見た目や製造方法、香り、歴史などに魅力を感じ、自分にしかできない方法で形にしたいとの思いから活動。制作活動をパンの町神戸と絡め、広げていきたいと考えている。
今回は、電池式のプチシリーズ「プチブール」「クッペ」「シャンピニオン」(以上4,500円)、「プチクロ」(5,500円)、「プチバスケット」(8,800円)、コンセント式の「ブール(大)」(9,500円)、「バタール」(1万1,000円)、「バゲット」(1万3,500円)などのパンプシェードのほか、ナンを使った時計「今、ナン時?」(4,500円)、プレッシェルを使ったアルファベットのブローチ(2,300円)を展示・販売する。
森田さんは「パンからあふれる優しい光は、何よりも実物が一番美しい。同じものは二つとないので、世界に一つのデザイン。ぜひ、現物を見て自分だけのお気に入りの一品を見つけてほしい」と笑顔で話す。
今後の展示・販売予定は、広島パルコのイベント「パンタスティック!! at PARCO」(10月23日~11月3日)、東京都港区のカフェ「ひなぎくきつね」のイベント「821 on the table Tokyo」(11月21日、22日)など。
開催時間は11時~20時。水曜定休。入場無料(カフェ展示のため、ワンオーダーが必要)。今月31日まで。