神戸メリケンパークオリエンタルホテル(神戸市中央区波止場町)で「灯台記念日」の11月1日、「ホテルに建つ公式灯台」が一般公開された。
1868年11月1日、日本最初の洋式灯台である観音埼灯台が起工されたのを記念し、1949(昭和24)年に海上保安庁が日本の記念日として制定した「灯台記念日」にちなんで同ホテル最上階バルコニー部分に建つ灯台を公開。同灯台は、海上保安庁から正式に認可を受けており、1995年7月の同ホテル開業以来20年間、現役の灯台として神戸港を行き交う船の安全を見守り続けている。
当日は、普段は一般公開していない海抜およそ55メートルに位置する同灯台を間近で見ようと家族連れのほか、灯台や神戸の歴史のファンら約350人が来場。「こんなユニークなものが神戸にあったなんて」という参加者も多く、2時間という限定公開の中、神戸港の眺めを見たり、写真撮影をしたりとにぎわいを見せた。
同ホテル広報担当の三上紅美子さんは「ホテルの屋上に建つ灯台としては日本で唯一のものであり、世界でも珍しいといわれている。もともとは神戸港のシンボルにと1964年に旧オリエンタルホテル屋上に設置された歴史があり、阪神・淡路大震災を機に引き継いだ灯台だが、今後もたくさんの方に知っていただけるようなイベントを企画していきたい」と話す。