「こうべロボット夢工房」事業を推進する神戸市立青少年科学館（神戸市中央区港島中町7、TEL 078-302-5177）で7月23日、イベント「ムラタセイサク君がやってくる」が開催された。

同イベントは、ロボットビギナーズや科学館を訪れたことがない利用客を対象に同館が開催するもの。高度な技術と知名度の両方を兼ね備えたロボットに触れ、ロボットや科学館に興味を持ってもらうことを目的に企画された。

　当日は、村田製作所（京都府）広報部の吉川浩一さんが、クイズを交えながら製作時の様子を紹介し、その中で「試作段階のムラタセイサク君は倒れやすく、不倒装置の開発に苦労した」ことを紹介。その後ムラタセイサク君は幅2センチの平均台の上を危なげなく自転車をこぎ、往復に成功。参加者の小学生から感嘆の声が上がった。

　質疑応答では、「ムラタセイサク君の目はどこまで見えているのか」という小学生の質問に吉川さんは、ムラタセイサク君が実は「鳥目」であることを明かし、「前方3メートルくらいまでしか見えていない。暗いところでは平均台が判別できないため明るいところでしか走れない」ことを明かした。

同館は2008年をロボット年間とし、ロボットを通したものづくり教育に力を注いでいる。「こうべロボット夢工房」は、ロボット開発による神戸経済の活性化やロボット技術の進展に伴う「夢」の創出を目指し、産学民官が一体となって推進している普及啓発事業。

　開館時間は、月曜～木曜（水曜除く）＝9時30分～16時30分、金曜～日曜・祝日・春休み・夏休み＝9時30分～19時。水曜休館。

神戸市立青少年科学館