「神戸ブランド」を発信する「北野工房のまち」(神戸市中央区中山手通3、TEL 078-200-3607)の入館者数が6月12日、900万人に達した。
同館は閉校になった旧北野小学校を1998年7月に5年間暫定の活用施設としてオープンした施設。震災以降伸び悩む観光客の誘致や情報発信による地場産業の活性化、地域コミュニティー育成などを目的として創設された。利用客は県外から訪れる修学旅行客や団体客が多く、大半が女性。
900万人目となった東京都国分寺市在住の森谷容子さん(59)には、「北野工房のまちお買物券」や花束などの記念品が贈られた。オープン当初は年間100万人の利用客があったという同館は、オープンから約10年10カ月で900万人を達成した。
同館事務局の津森幸枝さんは「900万人の入館者を達成できてうれしい。新型インフルエンザの流行もあって一時来館いただける方が減ってしまったが、これを機に盛り立てていきたい」と話す。「各工房は『職人のまち』をコンセプトにここにしかないものを提供している。オンリーワンの商品も扱い、体験も行っているので、ものづくりの楽しさを味わっていただければ」とも。
来場者数1,000万人達成へ向けては、「皆さまに参加していただける企画を考えている。当館ならではの商品やイベントを体感していただける施設にしていきたい」と意気込みを語る。
7月18日には館内7工房が入れ替わるなどの大幅なリニューアルを予定。UCC上島珈琲やモロゾフ、牡丹園などは退店が決まっており、新規に入店する店舗の詳細は未発表。
開館時間は10時~18時。休館日は第3火曜日(祝日の場合は翌日に振り替え)と年末年始(12月29日~1月3日)。入館無料。