歌手のウタモモこと伊香桃子さんが1月23日、ライブハウス「神戸VARIT.(バリット)」(神戸市中央区下山手通2)でCDアルバム「Good-bye ~浅川マキを抱きしめて~」全国発売ワンマンライブを開く。
モモさんは神戸生まれのシンガー・ソングライター。10歳の時、「ザ・ディランII(セカンド)」の西岡恭蔵さんに憧れてフォークギタリストを目指し、東京自由学園大阪校(音楽専門高等学校)に進み、「歌が歌える自分」に気付き歌手に転向。その後、数々のプロミュージシャンとの音楽活動をはじめ、タレント、デザイナー、イラストレーター、シナリオライターなどの才能も生かしマルチアーティストとして表現活動を行う。
昨年12月22日に「PCI Music」から全国リリースした同アルバムをプロデュースしたのは寺本幸司さん。寺本さんは、イルカさんの「なごり雪」、桑名正博さんの「セクシャルバイオレットNo.1」などのほか、「アンダーグランドの女王」と呼ばれる故・浅川マキさんを発掘した音楽プロデューサーでもある。
昨年2月、モモさんが寺本さんと出会ったことから制作企画が始まった。寺本さんは「伊香桃子20才(はたち)、浅川マキの最後となった大阪公演を見に行って聴いてから、モモのカラダのなかにマキが棲(す)みつくようになった。いま伊香桃子36才、浅川マキに思いを馳(は)せて、生まれ育った神戸のミュージシャンたちと4ヶ月かけて、このCDアルバムをつくり上げました。聴いてほしいです」(原文ママ)とCDアルバム帯にコメントを寄せている。
同アルバムにはモモさんが歌う浅川さんの楽曲全11曲を収録。価格は3,300円。収録曲「グッドバイ」の作曲者でもあるジャズピアニスト・板橋文夫さん、ロックバンド「KING BROTHERS(キング・ブラザーズ)」をはじめ、当時関わったミュージシャン、作家などが参加している。
ジャケット写真は、昨年4月に刊行された寺本さんの著書「音楽プロデューサーとは何か 浅川マキ、桑名正博、りりィ、南正人に弔鐘は鳴る」表紙のポスター前で撮影したモモさんを採用する。
モモさんは「アルバムは人生を懸けた渾身(こんしん)の一枚。神戸でのライブは人生を懸けたレコ発。この記念すべき瞬間に多くの皆さんに立ち会ってもらえれば」と話す。
18時開場、19時開演。料金は、前売り=3,500円、当日=4,500円。