ネスレ日本(神戸市中央区御幸通7)と生活協同組合コープこうべ(東灘区)が9月1日、「ネスカフェ」の紙製パッケージをリサイクルする取り組みを始めた。
2025年までに、包装材料を100%リサイクルあるいはリユース可能にすること、バージンプラスチックの使用量を3分の1削減することをコミットメントとして掲げているネスレ。コミットメント達成に向けた活動の一環として、ネスレ日本では主力製品の包装材料を従来のプラスチックから紙に変更し、海洋プラスチックごみの課題解決に向けた取り組みを推進している。
コープこうべでは、「ものの命を大切に」をキャッチフレーズに、ごみの削減と資源の有効利用を目的に1990(平成2)年、牛乳パックのリサイクル回収を開始。現在は、店舗で8品目、宅配で4品目の容器包装・資源物を回収している。
今回の取り組みは、兵庫県・大阪府内のコープこうべ全店で牛乳パック等の紙パックと共にネスカフェの紙の詰め替え容器である「ネスカフェ エコ&システムパック」の空きパッケージを回収し、トイレットペーパーの原料の一部としてリサイクルするもの。2008(平成20)年の発売以降、継続的にパッケージ素材の改良に取り組んでいる同パッケージを、コープこうべ店頭の「紙パック回収ボックス」で回収する。
今回の取り組みを皮切りに、両社が本拠を置く神戸市を中心とした循環経済(サーキュラーエコノミー)の構築に向けた取り組みを進めていくという。
神戸市環境局業務課担当係長の清水充則さんは「両社とは以前より、食品ロス削減、プラスチックのリサイクルを一歩進めるため『つめかえパックリサイクル』『資源回収ステーション』の取り組みで当市と連携しており、今回の神戸市に本拠を置く企業同士の取り組み・連携をうれしく思う」と歓迎する。