「JR西日本アーバン開発」(神戸市東灘区住吉本町1)が12月9日、神戸市営地下鉄「名谷駅」ビル(須磨区中落合2)リニューアル開業後の商業施設名称を「tete (テテ)名谷」にすると発表した。
都市ブランドの向上と人口誘因につなげるプロジェクトとして「リノベーション・神戸」を掲げる神戸市が、同駅など神戸名谷エリアを「躍動する多世代共生のまち」として活性化させていく「名谷活性化プラン」の一環。
同プランでは、駅利用者の利便性や快適性を向上させ、駅と周辺地域を活性化しようと駅ビルを改装しテナントを再編するとともに駅ビル北館を新設。「JR西日本アーバン開発」を代表とする3社の企業連合体が、施設の運営計画、設計、施工などを一括して行う。
北ゾーン新設部分は地上3階建てで、延べ床面積は約2362平方メートル。2023年夏に開業する予定。南ゾーン(現駅ビル)リニューアル部分は地上2階建てで、延べ床面積は約4691平方メートル。2024年度中の開業を予定している。
施設名「tete」は、手と手をつなぐように、人と人、人と地域がつながり、神戸・名谷が目指す「多世代共生のまち・コミュニティー」が育まれる場であることを表現。施設運営者のJR西日本アーバン開発と神戸市交通局が「手を取り合いながら、地域の皆さまに寄り添った施設に成長させていく」という思いも込めるという。
同施設のシンボルマークは、異なるふたつの色彩を柔らかな1本の曲線でつなぐことで「多様な人と人をつなげるコミュニティーの場を目指すこと」「人と人が手をつなぐ姿」を抽象的に表現したという。イメージカラーは、神戸市の自然環境をモチーフにしたウッド系の色彩と、六甲山系の稜線(りょうせん)から見える青空を連想したブルーを組み合わせた。
JR西日本アーバン開発・開発戦略部次長の松原友紀さんは「名谷駅の新商業施設でお客さまに提供したい価値は、北ゾーンは『ゆったりと落ち着いた環境で、働く・学ぶ・交流する空間』、南ゾーンは『にぎわい・彩り・楽しさを備えた空間』と考えている。このコンセプトを具現化し、地域の皆さまに喜んでもらえるよう、全力で取り組んでいく」と話す。