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「横尾忠則現代美術館」開館10周年記念展 過去企画展を振り返る

2018(平成30)年に開催された「横尾忠則 在庫一掃大放出展」の記録写真

2018(平成30)年に開催された「横尾忠則 在庫一掃大放出展」の記録写真

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 横尾忠則現代美術館(神戸市灘区原田通3、TEL 078-855-5607)で1月28日、開館10周年記念展第3弾「横尾忠則展 満満腹腹満腹(まんまんぷくぷくまんぷく)」が始まる。

「横尾忠則どうぶつ図鑑」(2013年)展示風景

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 兵庫県西脇市出身の美術家・横尾忠則さんからの寄贈・寄託作品を保管する同館。横尾さんの作品を多くの人に鑑賞してもらおうと兵庫県立美術館王子分館(旧兵庫県立近代美術館)西館を改装して2012(平成24)年11月に開館した。これまで、所蔵するコレクションを軸に横尾作品の魅力を国内外にアピールすると共に、横尾さんに関連するさまざまな展覧会を開催してきた。

 10年前の開館記念展「横尾忠則展 反反復復反復(はんはんぷくぷくはんぷく)」のセルフ・パロディーでもある同展。これまで同館で開催した「横尾忠則どうぶつ図鑑」(2013年)、「記憶の遠近術 ~篠山紀信、横尾忠則を撮る」(2014年)、「横尾忠則展 カット&ペースト 切った貼ったの大立ち回り」(2015年)、「ようこそ!横尾温泉郷」(2016年・2017年)、「横尾忠則 在庫一掃大放出展」(2018年)、「横尾忠則 大公開制作劇場 ~本日、美術館で事件を起こす」(2019年)、「兵庫県立横尾救急病院展」「横尾忠則の緊急事態宣言」(以上2020年)など30本の企画展を年代順にダイジェストで構成し、限られた展示空間に261点の作品をズラリと並べる。

 2月18日、3月18日、4月15日(各日14時~14時45分)には、館内のオープンスタジオで同館学芸員の山本淳夫さんが展覧会の見どころを解説する「キュレーターズ・トーク」を行う。定員は先着30人。参加無料。

 山本さんは「開館以来、さまざまな角度から横尾さんの芸術に光を当ててきた。それは絶えざる変貌を求める作家の精神を反映した一種の実験場のようでもある。作品を限界まで詰め込むことを試みたカオス的な空間は、86歳を過ぎてもなお精力的に制作し続ける横尾さんの、尽きることのないエネルギーを象徴している」と話す。

 開催時間は10時~18時。月曜休館。観覧料は、一般=700円、大学生=550円、70歳以上=350円、高校生以下無料。5月7日まで。

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