サウナタオル「菊しんタオル」を使った「ととのう」体験会が2月26日、神戸・垂水の温泉施設「ジェームス山天然温泉 月の湯舟」(神戸市垂水区青山台7、TEL 078-752-2619)で開催される。
同商品を発案したのは、「マーケティングおたく役者」を名乗る「Atsumeru」代表のよこづかしんのすけさん。俳優活動の傍ら、2010(平成22)年から、趣味が高じてフリーランスでウェブ制作を請け負うようになり、現在は商品作りからブランディング、集客などのサポートまで一貫して行っている。
昨今のサウナブームの中でも「サウナは顔や頭が熱くて耐えられない」「『ととのい方』が分からない」という人もいるとよこづかさん。自身も「熱いのが苦手」「肌が弱く、口の周りや顔が乾燥するのが苦痛」などの理由でサウナが苦手だったという。
一方、「ととのう」には興味があったよこづかさんは、書籍「医者が教えるサウナの教科書」に出合い、その内容を実践することで初めて「ととのう」爽快さが体験できたという。「あとは顔や頭が熱いこと・肌の乾燥をどうにかできないか」と考え、タオルに開けた穴を片耳にかけ、顔・頭・口を覆えて体も洗える「一枚三役」の同商品(実用新案登録済み)を思い付き、大阪泉州タオルをプロデュースする伊藤恵さん(felice代表)と開発プロジェクトを立ち上げた。
縫製は大阪に3拠点持つ障がい者就労継続支援A型事業所「いまここテラス」に依頼。一つ一つ手作業で仕上げている。同プロジェクトでは、日本の伝統技術を継承する職人、雇用を継続的に生み出す仕組みづくりを心がけているという。
よこづかさんは「量産するのではなく、質の良いものを適正な価格で販売することで技術も雇用も守ることができる。今後は日本の伝統、品質の良さを海外にも広めていきたい」と意気込む。
「サウナで『ととのう』人が日本中に増えたら、よく眠れる人、優しくなる人が増え、社会に貢献する画期的なアイデアが増える。その結果、笑顔が増えて、とげとげさが丸くなる。この思いを大切に、さまざまな方面の方々と協力しながら『ととのう』人を増やしていく活動をしていきたい」とも。
当日は、男女とも計6回の「ととのう」レクチャー、サウナ室で熱波師が蒸気を仰ぐサービス「アウフグース」を行う。「菊しんタオル」(50枚限定の発売記念価格=3,700円、一般価格=4,580円)の販売も行う。
開催時間は16時~20時。参加無料(入浴料が別途必要)。