関西では初となる映画「たぶん杉沢村」の上映が4月7日、神戸・元町商店街4丁目のミニシアター「元町映画館」(神戸市中央区元町通4、TEL 078-366-2636)で行われる。
映画監督の本広克行さんが主催するオンラインサロン「本広組Creative Salon FOE」制作2作目。
監督の山口淳太さんは大阪府出身。所属する劇団「ヨーロッパ企画」の映像制作全般に携わりながら、地上波連続ドラマやミュージックビデオの監督も務め、2020年公開の監督作品「ドロステのはてで僕ら」は「第41回ファンタフェスト ゴールデンバット賞(最優秀賞)」「第25回プチョン国際ファンタスティック映画祭 NETPAC賞(最優秀アジア映画作品賞)」など、20以上の海外映画賞を受賞した。スペインで開催された「第28回FANT Film Fest」では監督賞を受賞するなど、広く評価されている。
山口さんが「いずれ映像化したい」と考えていた自身の所属劇団が2015(平成27)年に上演した舞台公演「杉沢村のアポカリプティックサウンド」が原作。以前の脚本をベースに原作者で兵庫県出身の大歳倫弘さんが新たに書き下ろした。
ジャンルは、オカルト×コメディー×青春群像。謎の廃村に同時に迷い込んでしまった7人の姿を描く。上映時間は60分。
「ドロステのはてで僕ら」に出演した中川晴樹さんのほか、木林優太さん、花岡咲さん、勝沼優さん、松井花音さん、一原みのりさん、熊倉媛子さん、大屋海さん、瀬野一至さんらが出演する。主題歌「諸行無常ディスティニー」はロックバンド「MOSHIMO」が担当した。
山口さん、大歳さんらが所属する劇団「ヨーロッパ企画」代表で劇作家・演出家の上田誠さんは「オカルト、怪異、都市伝説と、好きなものしか出てこない映画だった。超A級のB級映画」と評価する。
20時上映開始。料金は1,500円。チケットは当日9時30分から劇場窓口で販売。監督・キャストによる舞台あいさつも予定する。