山陽須磨駅前に7月26日、シェアキッチン「SUMANOBA」(神戸市須磨区須磨浦通5)がオープンする。
「SUMANOBA」代表の森下政人さん、賀来知宏さん、神戸女子大学の吉川祐介さん
昨年まで居酒屋として営業していたテナントをリノベーションした同施設。飲食提供に興味のある地域の人や学生に気軽に使ってもらおうと、不動産会社「リーフクリエーション」社長の森下政人さんが開いた。店舗面積は1階と2階を合わせて14坪。席数は、1階=カウンター席4席、2階=テーブル席4卓8席。
7月14日はオープニングイベントとして、経営・消費者心理を学ぶ神戸女子大学の学生有志がカフェ「ファーストペンギン」をプレオープン。地元企業と連携してメニュー開発を行い、「イスズベーカリー」とのコラボ商品「リボンパン」(500円)や、「フジッコ」提供のナタデココ入り「須磨クリームソーダ」(550円)などを販売した。コーヒーのいれ方も「日米珈琲(コーヒー)」から事前に学び、「FAPE COFEE」(400円)や「FAPE LATTE」(550円)などを提供した。
学生有志のリーダーを務める佐々木りのさんは「短い期間で値段を設定したり企画したりと大変だったが、地域の方に多数来てもらい一安心した」と話す。副リーダーの板倉愛幸(あさ)さんは「これからはもっと地名度を上げていきたい」と意気込む。心理学部助教の吉川祐介さんは「学生たちが自分でここまでやったと自信を持って言えることで自己肯定感も高まったのでは」と期待を込める。
オープニングイベントは武庫川女子大学経営学部の学生団体「シェア・スタ」有志が広報で協力した。森下さんは「今後は、地域の住民、学生の皆さんと須磨エリアのにぎわいをつくっていきたい。このシェアキッチンを曜日ごとにコミュニティを広げていきたい方に利用いただけるように募っていきたい」と話す。
「ファーストペンギン」は金曜の11時30分~15時に営業する。7月26日から9月30日まで。