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生田神社で「神戸花嫁道中」 幻想的な「キツネの嫁取り」物語モチーフに

2022年に開催した「花嫁行列」参加者(写真提供=Onice)

2022年に開催した「花嫁行列」参加者(写真提供=Onice)

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 「伝統文化御披露目行列 神戸花嫁道中」が2月23日、生田神社(神戸市中央区下山手通1)をはじめとする三宮中心市街で開催される。

「神戸花嫁道中」では100年前の嫁入りシーンが再現される(写真提供=Onice)

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 「伝統文化を『由緒ある文化』や『時代の記憶』としてではなく、現代社会の中で新たな価値を放つ存在として再定義したい」との思いから企画した同イベント。「異国情緒漂う100年前の神戸を舞台に、一人の娘がキツネにだまされて嫁入りしそうになる不思議な体験」を描いた「キツネの嫁取り」物語を、絵巻物から抜け出したかのような幻想的な「花嫁行列」の光景として現代に表現したという。

 「疫病退散」の願いを込めた2022年の開催に続き2度目となる今回は、「コロナ禍を乗り越えた私たちが新たな未来へと歩み出す希望を表現したい」と考え、花嫁や雅楽隊などとともに黒留め袖姿の参列者が生田神社を出発し、三宮センター街まで歩き、サンキタ通りを通りながら生田神社まで練り歩く。

 黒留め袖は、かつては花嫁道具の一つとして嫁入り支度に含まれていたが、現代では着用の機会が減少し、多くの家庭で黒留め袖が使われずに保管されているという。同イベントを通して、黒留袖を着る機会を作り、自装できる人を増やすことも狙っているという。

 同イベントの企画・運営を手がける「Onice(オニス)」代表の森田順子さんは「物語を通じて、コロナ禍を乗り越えた私たちが新たな未来へと歩み出す希望を表現したい。過去と未来を繋ぐ『花嫁行列』が、見た人々にとって新たな始まりの象徴となることを願っている」と話す。

 開催時間は16時~19時。Oniceでは2月10日まで、花嫁行列の参列者や共創パートナーを募集している。

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