
神戸の「坂」の魅力を発信する「坂アンバサダー」の任命式が8月7日、三宮の都市公園「東遊園地」(神戸市中央区加納町6)で開かれた。
坂が多い街神戸で坂の魅力を伸ばし、課題を解消しながら街への愛着を醸成する「坂のまち神戸プロジェクト」の一環。同プロジェクトは市が2024年度に立ち上げ、昨年は坂を対象としたフォトコンテストや坂や階段の魅力について語り合うワークショップなどを開催した。本年度から新たな取り組みとして神戸の坂についての魅力を発信する「坂アンバサダー事業」を始めた。
「坂アンバサダー」の公募には80組の応募が集まり、学生兼ライターの青島ほなみさん、シンガー・ソングライターのオカダユータさん、トレイルランナーの川地智之さん、自転車修理販売店の自転車好房ラルプデュエズ、クリエーターのひよりさんの5組が選定された。アンバサダーは今後坂の魅力を伝えるための情報発信や企画を行うという。
任命式では久元喜造神戸市長が任命証を手渡し、「神戸は海と山が極めて近い坂の街。まだ知られていない坂の魅力も楽しみながら発見・発信していってほしい。それが神戸の新たな魅力創出になる」と期待をかけた。任命された5人はそれぞれ抱負を語り、台湾出身のひよりさんは「47都道府県を巡ったが、神戸が日本で一番好き。普段の生活の中に坂が息づく神戸らしい魅力を仲間と一緒に発信していきたい」と語った。
同プロジェクトでは、坂の愛称の道標を設置する施策も計画しているという。同プロジェクトを担当する神戸市企画調整局政策課の多田知世係長は「坂の魅力を感じられる、多彩で面白い企画が集まった。アンバサダーの今後の活動に期待してほしい」と話す。