神戸の画廊で「うみカメラマン」が個展-「地球の花」テーマに

透明感が特徴的なむらいさちさんの写真

透明感が特徴的なむらいさちさんの写真

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 神戸の画廊「みなと町神戸 メリケン画廊 小画廊」(神戸市中央区波止場町、TEL 078-362-1170)で11月12日、「むらいさち写真展『Earth Flowers』」が始まった。

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 「うみカメラマン」として活躍する千葉県在住のむらいさちさんが撮影した写真約40点を展示する同展。写真はすべてA1サイズのパネルで「白い壁を自分の写真で埋めたかった」(むらいさん)と、4面あるうちの1面の壁一面を埋め尽くすように展示した。作品のテーマは「地球の花」で、約5年をかけて撮った作品を展示する。

 関西では初めての個展となる同展では、国内では沖縄や伊豆、海外ではタイやハワイなどで撮影した写真も展示。魚や海底などを撮影するダイビングカメラマンが多い中、むらいさんは「水中に存在する花(サンゴなどの生物)」を撮影。ミクロモードで撮影した作品は実際の色感や質感まで伝わるような透明感が特徴。むらいさんは「海の中は非日常感がたまらなくいい場所。潜ったときに花が咲いているように見えた。ダイバーの方に見せても『海の中にこんな風景があるのか』と言われる」と笑顔を見せる。

 18歳からダイビングのインストラクターをしていたのが「うみカメラマン」になるきっかけだったと話すむらいさん。もともと花が好きで関東に戻ってから写真の勉強を始め、カメラマンのアシスタントも経験。「海が好き」という気持ちから水中写真を撮り始め、8年以上になるという。

 むらいさんは「最初はなかなかうまく撮影できず、思い通りの色が出なかった。毎日天候も変わり、水中の透明度も変わる。『今撮らないと次はない』という気持ちで撮影するのが楽しい」と話す。「撮影で海外に行くことも多いが、日本近海で水中に『花』が咲いている風景は多い。日本近海にもこんな色があることを知ってほしい。今後も身近な日本の海で写真を撮っていきたい」と意欲をみせる。

 開場時間は12時~19時(最終日は17時まで)。月曜休廊。今月28日まで。

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