神戸・旧居留地のホテル「オリエンタルホテル」(神戸市中央区京町)で11月17日、「コウケンテツ お砂糖を使ったクッキング&トークショー」が開催された。
スプーン印の砂糖で知られる三井製糖(東京都中央区)が料理研究家としてテレビや雑誌などで活躍するコウケンテツさんと全国7カ所を回る同イベント。当日は、事前に応募のあった約2,000人の中から当選した主婦やOL約100人を招待した。
コウケンテツさんの調理実演から始まった同イベント。その後参加者はコウケンテツさんオリジナルメニューの「骨付き鶏のトマトビネガー煮込み」「季節の野菜のピクルス」などのランチを食べ、その後料理についてのトークショーが行われた。
トークショーでは会場からの「フライパンはどんなものを使えばいいのか」という問いに「野菜や肉の焼け加減が全く違うので、鉄のフライパンのほうがいいと思うが手入れが大変だし重たい。家庭で再現できない料理は紹介したくないので、私自身もテフロン加工のスーパーに売っているフライパンを使っている」と答えた。
コウケンテツさんは「不況が叫ばれると食費を削ったり、食事の時間を削ったりしてしまう人が多いのがとても残念。昨今のダイエットブームでは、間違ったダイエットが多いように思う。砂糖は甘味だけでなくうま味。3食きちんと食べて、油や砂糖も必要な分は摂る。酸味や甘味、辛味をうまく使った食事をしてほしい」と話す。今年2月に長男が生まれ、離乳食も作っているというコウケンテツさん。「料理に余計なものは入れない。ゆでたニンジンの甘さ、炒めたタマネギの甘さを壊したくない。子どもが生まれてからこれまでより気にするようになった」とも。
最後に司会の女性から「人生で最後に食べたいもの」を問われると、「妻がメキメキ料理の腕を上げている。人生の最後は妻の作った韓国料理が食べたい」と照れくさそうに答えた。