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神戸・元町の青果店「リズム青果」が1周年-沖縄直送の野菜や果実も

「リズム青果」店主・新垣亮さんは、自分流の青果店を見つけた

「リズム青果」店主・新垣亮さんは、自分流の青果店を見つけた

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 神戸・元町の青果店「リズム青果」(神戸市中央区海岸通4、TEL 078-381-6988)が3月9日、開店1周年を迎えた。

店内の商品一つひとつに手書きのポップが付けられている

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 ポートセンター街園がある通りに面した約12坪の店内には、野菜や果物などが並び、BGMにジャズやボサノバが流れる。「とにかくおいしい野菜を提供したい」という店主・新垣亮さんが考える商品選びの基本は「新鮮さ」で、神戸産直にこだわる。「地産地消という言葉がよく聞かれるが、地元の野菜を食べたいと考える消費者が多いのに対して、都会では地元の野菜を取り扱う八百屋やスーパーが少ないような気がする」と新垣さん。

 沖縄出身の新垣さんは約7年間、自分流の青果店を見つけるため、さまざまな店舗で修行してきた。「特価品を扱う店から高級野菜を取り扱う店までといろいろな所で働き、用途やお客さんの考えによって必要とされる商品が異なることが勉強できた」という。「徹底した対面販売を心がけている。八百屋はしゃべることが仕事。値下げした野菜についても理由をちゃんと説明するようにしている」とも。

 店内の商品一つひとつに手書きのポップが付けられている。「筆を使うことが好きなので、毎日入荷した商品の説明を書いている」と笑顔で話す。沖縄出身ということを生かして現地から直送された野菜や果実も扱う。夏場は「ドラゴンフルーツ」「マンゴー」「パッションフルーツ」「スナックパイン」などの珍しい熱帯果実もそろえる。店内の立ち飲みスペースでは自家製フルー酢なども提供している。

 音楽好きの新垣さんが名付けた店名「リズム青果」。「音楽はリズムが大切。健康に過ごすには生活のリズムが大切。自分に合ったペース、すなわち自分のリズムが大切」と店に込められた思いを語る。

 オープンからの1年間を振り返り、「実はオープンして2~3カ月は、ごく一般的な八百屋だった。ふと『何か違う』と思い方針を変え、珍しい野菜や果物を中心とした品ぞろえと好きな音楽に囲まれた店内にした。主に近所に住む方や、近くのショップ店員さんが買いにいらっしゃる。飲食店からも配達の依頼がある。『値段が高くても新鮮で長持ちする方が良い』と皆さんおっしゃる」と話す。

 これからの季節は、神戸産のイチゴやアスパラガス、沖縄の島らっきょう、アバシゴーヤー、ナーベーラー(ヘチマ)などが入荷する予定。「これからも新しい形の八百屋を目指していく。行きつけのカフェやバー、セレクトショップの店員に会いに行くような気持ちで気軽に立ち寄っていただきたい。毎日の入荷情報はメールマガジンとツイッター、ブログなどで配信しているのでご覧いただければ」

 営業時間は11時~19時30分(日曜は17時30分まで)。水曜定休。

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