神戸・三宮の「さんちか8番街」に11月17日、「麺」をテーマにしたフードエリア「麺ロード」(神戸市中央区三宮町1)がオープンした。
エリア面積は33.53坪。一人でも入りやすいよう横丁的な雰囲気に仕上げた同エリアは、ラーメン店「皇蘭」「北海らーめん」などを展開している北海(本社=灘区)が運営。腕利きラーメン職人による「ガチンコバトル」を行い、来店客の支持を全店で競う。6カ月間の売り上げを比べ、最下位に甘んじた店は退店し、新たな店を加えてさらに6カ月運営する。「競争することで『麺』料理の可能性をとことんまで追求する」という独自のシステムを取り入れ、若手の育成と「魅力的な店づくり」を目指す。
オープンから約2週間が過ぎた現在、来店客の年齢層は幅広く全店の来店客数に差はないという。「それぞれの店の食べ比べをしている人も多く、以前は同エリアの利用客の少なかった土日や17時以降も増えている」と北海専務取締役の田鍋仁章さん。
出店は全4店。「神戸牛ラーメン 吉祥吉」(カウンター10席)は、牛骨をベースにしたスープに神戸牛の入った「神戸牛汁そば」(850円)と「ベジそば(洋風スープ仕立て)」(750円)など。「ラーメン処 山神山人」(同11席)は、白濁とんこつスープに細麺が絡んだ「並盛り」(650円)と「白菜醤油(しょうゆ)盛り」(700円)など。「北野らーめん 縁(えにし)」(同13席)は、手作りで仕込む牛すじ煮込み入りでこってりした「神戸ぼっかけ麺」(700円)と「中華そば」(650円)など。「しんか」(同9席)は、とんこつ・魚介・野菜を使ったオリジナルスープの「らーめん(しょうゆ味)」(650円)、「つけ麺」(700円)などを提供。年末に向けて「年越しラーメン」の提供も予定する。
田鍋さんは「神戸らしさが伝わるご当地ラーメンをここから発信していきたい。神戸の『食文化』を担うエリアとしても機能する画期的かつ先進的な施設を目指し、さんちか全体と神戸の活性化につなげたい」と意気込みを見せる。
営業時間は10時~21時。元日、毎月第3水曜定休(12月は無休)。