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神戸のホテルで「丹波フェア」 希少な「丹波栗きん豚」、丹波市外で初提供

右から、「兵庫県立篠山東雲高校」新見朋一教諭と生徒ら、総料理長・田中耕太郎さん、陶芸家・市野英一さん、丹波の飼料会社「近藤榮一商店」関係者ら

右から、「兵庫県立篠山東雲高校」新見朋一教諭と生徒ら、総料理長・田中耕太郎さん、陶芸家・市野英一さん、丹波の飼料会社「近藤榮一商店」関係者ら

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 神戸港近くのホテル「ホテル ラ・スイート神戸ハーバーランド」(神戸市中央区波止場町、TEL 078-371-1111)が9月1日より、「兵庫のテロワール『五国の味めぐり』 第9回 丹波フェア」を開催している。

「心」丹波フェア ディナー(関連画像)

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 同ホテルが開業した2008年11月から「地元の食材でおもてなし」をコンセプトに行っている同フェア。1年を5シーズンに分け、総料理長が自ら地元・兵庫県5つの地方「淡路」「摂津」「丹波」「但馬」「播磨」を巡って食材を探す地産地消のグルメフェアとして開いている。

 今回のフェアでは、全国ブランドの丹波栗を餌にして育てた豚肉「丹波栗きん豚」を使ったメニューを同ホテル内レストラン「ル・クール神戸」と「鉄板焼『心』」で、丹波を中心に食材を選んだランチ・ディナーの特別メニューとして展開。一部のメニューは、4月に文化庁から日本遺産に認定された「丹波焼」の陶芸家・市野英一さんと料理長が共同企画した器で提供する。

 特許を取得したパイナップル酵素入りの飼料と丹波栗を与えることで、イベリコ豚と同等以上のうま味を持ち「和製イベリコ豚」とも呼ばれる「丹波栗きん豚」。希少なため、通常は丹波市内でしか食べることができないが、「おいしさを多くの人に知ってもらい、地元に食べに来てほしい」という生産者の思いから、初めて丹波市外での供給が実現した。

 地域に密着した農業分野での活躍が全国から注目されている県立篠山東雲(しののめ)高校の生徒が育てた農産物にも注目。同校産の野菜を使った料理を考案し、メニューに取り入れることで活動の後押しをする。

 ル・クール神戸で提供するメニューは、「丹波栗きん豚の自家製ハム 丹波栗のチャツネ」「丹波篠山牛と丹波栗きん豚のグリエ 丹波産黒豆のリゾット添え」など6品のフェアディナー(1万3,000円)とメイン料理を選ぶフェアランチ(メイン1品3,800円、2品5,000円)。心では「丹波栗きん豚のグリル 藁(わら)の香 茸(きのこ)のソース」など9品のフェアディナー(1万3,000円)と「丹波栗きん豚の角煮のソテー 秋野菜を添えて」など6品のフェアランチ(4,900円)を提供する。

 同ホテル総支配人の檜山和司さんは「地元・兵庫県には世界に誇る食材がたくさんある。生産者の皆さんを応援するとともに、神戸へお越しになった方には地元の食材でおもてなしすることが良い思い出になるのではと考えた。これからも生産者の方々とタッグを組んでさまざまな食材を取り寄せ、地域活性化に取り組んでいきたい」と話す。

 11月30日まで。

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