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神戸・元町で「ZINE」100冊展示販売 デザイン&アート書店オープン前企画で

デザイン事務所「神戸デザインセンター」代表の濱章浩さん(中央)と各事業スタッフたち

デザイン事務所「神戸デザインセンター」代表の濱章浩さん(中央)と各事業スタッフたち

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 神戸元町・大丸前にある「三星ビル」(神戸市中央区三宮町3)2階で11月3日、クラウドファンディングでの支援者を対象とした「ZINE(ジン)」100冊の展示販売イベント「100ZINE」が行われる。

「書庫バー」の様子

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 主催は、同ビル4階北室にあるデザイン事務所「神戸デザインセンター」代表の濱章浩さん。アートやデザインなどさまざまな分野の人たちが集い交流する「街の人や物、情報の『storage(貯蔵庫)』」を目指して12月にオープンを予定しているデザイン&アート専門書店「storage books kobe」のプレオープン企画として行う。

 ZINEとは、あまり一般流通していない個人で作った少部数の出版物。店内には、濱さんが東京アートブックフェアや書店などで仕入れた本を先行して100冊販売。アジアやヨーロッパ、南米など、海外作家の本も並べる。

 現在、「書籍の仕入れ資金」の支援をクラウドファンディング「CAMPFIRE」で募集。すでに目標金額には達しているが店内商品のラインアップ充実のために募集を11月26日まで継続しており、同イベントは10月29日までに支援した人を対象に招待する。

 濱さんは2010年から同ビルの一部屋ずつを借りていき、2014年4月は2階にアート・デザイン系の書籍が読めるバー「書庫バー」、同年9月は3階にアート&デザインギャラリー「サンセイドウギャラリー」、2015年2月は4階にシェアオフィス・貸し会議室「オープンスペースDEP.」をオープン。現在では、築50年の狭小ビルに多くの人が訪れるようになった。

 2008年、アジアで初めてユネスコ「創造都市ネットワーク」の一分野である「デザイン都市」に認定された神戸。「それから約10年がたち、地道に活動をされている方々のおかげで、徐々に街中でデザイン都市の名前に恥じないようなプロジェクトを目にすることが増えてきたように思う」と濱さん。その反面、文化を背負ってきた建築物の取り壊しや老舗店が閉店するなど、昔の華やかな「ハイカラ」な「港町」の文化が「どんどん失われていく空気感を感じた」という。

 「これからの自分の役割はデザインやアートで賑(にぎ)わうまちにしてくこと」と思い始め、これまで培ってきたデザインのスキルや人とのつながり、集めてきた専門書を生かし、アートやデザインを身近に感じてもらう場を作ろうと今回出店を決めた。

 開催時間は15時~21時。問い合わせは「神戸デザインセンター」(TEL 078-331-1933、火曜~金曜=10時~13時、14時~17時)まで。

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