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神戸市立博物館で「ボストン美術館展」 改修前最後の特別展

日本初、フィンセント・ファン・ゴッホが描いたルーラン夫妻の肖像画2点が一緒に来日

日本初、フィンセント・ファン・ゴッホが描いたルーラン夫妻の肖像画2点が一緒に来日

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 2018年2月5日から改修工事のために休館する神戸市立博物館(神戸市中央区京町、TEL 078-391-0035)で10月28日、改修前最後の特別展「ボストン美術館の至宝展 東西の名品、珠玉のコレクション」が始まった。

「ボストン美術館の至宝展」の様子

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 古今東西の優れた美術品を網羅する約50万点のコレクションで知られているアメリカを代表するボストン美術館。同館のコレクションによる展覧会はこれまでも繰り返し開催されてきたが、幅広い内容を総合的に紹介する展覧会は、国内では約40年ぶりとなる。1876(明治9)年に開館し、国や州の財政的援助を受けずにコレクションの拡充を続けているボストン美術館。今回は、コレクションの形成に寄与したコレクターやスポンサーの活動にも光を当てる。

 館内は、「ツタンカーメン王頭部」などを紹介する古代エジプト美術に始まり、陳容の「九龍図巻」などの中国美術、曾我蕭白の「風仙図屏風」などの日本美術、クロード・モネの「睡蓮」などのフランス絵画、ジョン・シンガー・サージェントの「フィスク・ウォレン夫人(グレッチェン・オズグッド)と娘レイチェル」などのアメリカ絵画、ウィンスロー・ホーマーの「八点鐘」などの版画・写真、アンディ・ウォーホルや村上隆さんなどの現代美術と7章に分けて構成し、80点の作品を展示する。

 ボストン美術館は、ゴッホが描いたジョゼフ・ルーランとその妻オーギュスティーヌそれぞれの肖像画を所蔵しており、今回初めてルーラン夫妻の肖像画2点が共一緒に来日。約170年ぶりの修理を経た英一蝶の巨大涅槃図(ねはんず)も里帰りを果たす。音声ガイド(利用料金は1台520円)のナレーターは女優・竹内結子さんが務める。

 27日に行われた開会式では、神戸市の玉田敏郎副市長をはじめ、ボストン美術館図書館・アーカイブ館長のモーリーン・メルトンさんらがテープカットを行った。

 開館時間は9時30分~17時30分(土曜は19時まで、11月24日・12月22日・2018年1月26日はプレミアムフライデーの取り組みとして21時まで開館)。月曜、12月29日~2018年1月1日、1月9日は休館(1月8日は開館)。入館料は、一般=1,500円、大学生=1,100円、高校生=900円、小・中学生=600円ほか。2018年2月4日まで。

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